Harukiのスマブラなどブログ

スマブラ(for)やスマブラ系Webサービスについて書いていきます

いろんなものの雑感 2019年2月

2019年2月に見たもの、聞いたもの、やったゲーム等に関する雑感。何も考えずに思ったことを書くつもりなのでしっかりした雑感もあれば小学生並みの感想もあるし、語尾もバラバラ。

Genesis 6とフロストバイト

スマブラSP発売してから初めて1000人越え大会、なおかつ両大会とも日本人が10人ほど遠征したということもあってかなり熱があった。どちらも日本人がトップ8に一人ずつ入っているので、良くも悪くも日本と海外との差はスマ4の頃と変わらないか若干離されてるくらいかな~というのが観戦側の印象だけど、現場にいたプレイヤーたちは海外の方が進んでると感じてる人が多いように見える。今作もMkLeo強し。私が海外に行ったのはもう2年以上も前になるのでそろそろ行きたいところ…

Metascouter

Genesis 6で導入されていた、下の画像のように合計ダメージとかストック先行試合数とかを瞬時に出してくれるシステム。

詳しい仕組みまでは調べてないけど、画面をキャプチャして、それを画像認識で機械的にダメージ等のデータを抽出してるよう。なのでハックとかは不必要。ただ、画像処理なのでたまに間違いはあるらしい。

metascouter.io

アメリカ人が作ったシステムなんですが、有志がボランティアで作った~というレベルではなく、元マイクロソフトのソフトウェアエンジニア2人などが立ち上げたベンチャー企業が作ったものらしく、マネタイズまでガッツリ考えてそうな感じがします。アメリカンドリームを感じる。

[記事] 1対1ゲームとランキングの決め方についての小考

yubais.hatenablog.com おもしろかった。ワシも数学力がもっと欲しいと思ってるので最近は統計などを勉強中。

スマブラ世界ランキングのTournament Tier System (TTS)

docs.google.com スマブラ界隈における事実上の標準的な世界ランキングであるPanda Global Rankings (PGR)のTournament Tier System、要するに大会のレベルをどう決めるかという基準が公開された。中身はすごくシンプルで、参加人数によってC~Sの4段階に分けられる、というもの(ただしアメリカでの大会とそれ以外では若干基準が異なる)。スマブラ4のときは人数に加えて賞金と世界ランカーがどれだけ参加しているかで決めていて、要するに世界ランキング上位の人は一般人25人分の価値がある、というようなやり方だった。今回はスマブラSPが発売してから初めてのランキングなので、人数だけにせざるを得なかったという感じだと思う(賞金が考慮されなくなった理由はわからないけど、スマ4のときもなんで考慮してるのかよくわからなかったのでこれはどちらでもいい)。

基準だけ見ると若干アメリカ不利なシステムに見えなくもないけど、アメリカは大会数が多い分有利なので実際はよくわからない。ただ、Top10あたりに入るには最高ランクのS Tier大会で勝たないといけなくて、今の基準だとS Tier大会はアメリカ国内だけになると思う(960人以上集めなくてはならないので)。なので結局のところは「上位に入りたかったらアメリカに来て勝ってくださいね」ということになる。このへんは、(私が作っている)日本のランキングで上位に入るにはウメブラ、スマバトで頑張らないといけない状況に似てるし、esportsとしてのスマブラの中心がアメリカにあることを考えると妥当っぽい。そんなこんなで、EVO前には発表されるらしいので楽しみ。

Hollow Knight

Steamの2Dアクションゲーム。やりこみ要素は全部やらなかったけど大体30時間くらいプレイ。メトロイドみたいな探索すると地図が書き込まれて行って、道中にあるスキルを拾うと行ける場所が増えてさらにそこに新しいスキルがあって…というゲーム。1500円にしてはかなりボリュームがあって満足。

テトリス99

まさかのバトロワテトリス。超おもしろい。私のテトリス歴はテトリスDSでひたすら速く積んでブイブイ言わせてただけなのでTスピンとかはほとんどできないけどそれでも勝率2~3割くらいはキープできてる。無料なだけあって一人用モードとかは無いので未経験者にはちょっと辛いかもしれない。

[記事] 私があえてesportsをディスる理由

wellplayed.mediaスクエニ社長の和田さんが書いたesportsに関する記事。タイトルはやや釣りで、実際は「私が思うesportsに足りないもの」くらいの感じ。今のゲームは観戦されることを想定されてなくプレイヤー第一に作られているので、もっと観戦向きの仕組みがあるとよい、みたいなことが書いてあったりする。おススメ。

[記事] G6 第2章 大会運営

ayuha167.github.io Twitch社員でスマブラ勢のayuhaさんが書いたGenesis 6 遠征記。第2章では日本とアメリカにおけるesportsの違いを大会運営という視点で書いている。特に気になったのはこの一文。

日本で同様のことをすれば数億円は下らない。これは会場費の問題ではない。アメリカ西海岸の会場費は東京と同程度にかかるが、アメリカでは他の部分が安く抑えられている。かといって人件費の問題でもなく、そもそも全体的にアメリカのイベントは適度に粗いのだ。概して、日本のイベントは億円単位を費やして緻密に・高品質にこなすが、雑なイベントについてはノウハウが少ない。

私も日本と海外両方の大会に出場した経験があるのでこれはかなり実感がある。これはesportsに関してよく言われているような「アメリカが進んでいて日本が遅れている」という問題よりも、そもそもルールとか文化が違うから追随するだけじゃなくて日本の事情に合わせたやり方をしなくちゃダメだよね、みたいな話だと思う。とにかくおススメなので読んでみてください。

ところでこの構造はマラソン大会でも似ているらしいというのを村上春樹の「やがて哀しき外国語」というエッセイ集で読んだ。「アメリカで走ることと、日本で走ること」という章にこんな文がある。

問題は参加申込みの締切り期日である。アメリカの場合、その程度のアマチュア・レースなら原則的に締切り期日というのは存在しない。当日その場で飛び込み参加も可というレースが大半である。 {中略} でも日本ではそうはいかない。大会によって多少のばらつきはあるけれど、だいたい一ヵ月前には参加申込みが締切りになってしまうからである。当日参加なんてまずない。どうしてそんなに締切りにこだわるのかというと、その理由は──たぶんそうであろうと僕は想像するわけだが──選手名簿というものが作成されなくてはならないからである。

このエッセイが書かれたのは1990年代のことなので今とは事情が異なるかもしれないけど、日本とアメリカにおけるイベント運営の考え方、ひいては国民性の違いがよく表れた事例だと思う。なんでもキッチリしたがるところが日本っぽいし、細かいことはいいからとりあえず始めようぜ、みたいなところがアメリカっぽい。ゲームのイベントでも同じですね。この本もおススメ。

おわり

月一くらいのペースでこういう雑な雑感(?)を書いていけたらいいなぁ。