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EVO2017スマ4部門観戦を100倍楽しむための日本人プレイヤー紹介

この記事では、スマ4界隈に詳しく無い方向けに、EVO2017スマ4部門をより楽しめるよう、スマ4界隈の基礎知識と日本の上位15人について紹介します。

EVO2017の選手一覧、配信URL、トーナメント表等は格ゲーチェッカーさんのページからどうぞ。

http://kakuge-checker.com/topic/view/05194/

スマ4界隈情報

スマ4界における日本の立ち位置

まず、日本のプレイヤーが世界においてどのくらいの強さなのかを説明します。
世界ランキングは、Panda Globalというアメリカのプロチームによって作られたPanda Global Rankings(以下PGR)がよく用いられます。PGRでは、Top50人のうち、16人が日本人です。PGRは2016年の5月から作られはじめ、半年に一度のペースで更新されています。現時点での最新版が3期目のPGR(PGRv3)となっていますが、PGRv1では7人、PGRv2では9人だったことを考えると、日本はここ半年で大きな躍進をしたといえるでしょう。日本人の最高位は古森霧さんの8位となっています。

EVOに限って言えば、去年のEVO2016ではかめめ選手が2位、一昨年のEVO2015ではあばだんご選手が4位と大健闘しています。今年は例年よりも多くのプレイヤーが遠征しているため、Top8に日本人が残る可能性は非常に高いと言えるでしょう。

一方で、コミュニティという観点で言えば、日本はアメリカに比べかなり遅れを取っている状況です。現在のスマブラの中心はアメリカです。大型大会のほとんどはアメリカで開かれ、競技人口や動いているお金も桁違いです。(と言いつつ、PGRの1位と2位がアメリカ人でないところがスマ4のおもしろいところ)

大会規模について

大会は、Panda Globalが大会人数、トッププレイヤー参加人数、賞金額によってS〜Cの4段階にランク分けしています。ざっくり言うと、500人以上でS、300人以上でA、それ以下がB,Cという感じです。EVO2017では、1500人以上がエントリーしており、賞金総額は150万円以上。スマ4大会の中ではEVOが最も参加人数が多い大会となっています。

PGRv3の期間内(2017年1月〜6月)で、Sランクが4回、Aランクが11回開かれています。ざっくりとした目安として、SランクとAランクで半年に4回くらいTop8に入ると世界ランキングで10位くらいになれると思えばいいでしょう。 ちなみに、日本の大会は、規模が大きいウメブラ(関東)とスマバト(関西)でも200人前後でランクとしてはBとCになることがほとんどです。5月に開かれたウメブラJapan Majorでは参加者が500人近く集まり、アメリカ以外の大会として唯一のAランク大会となっています。

本記事中では、「Genesis 4(S)」のように、大会名のあとに括弧内に大会ランクを併記します。(ただし、最新の大会と半年以上前の大会はランク付けがされてないため、筆者の独断で勝手にランクを表記します。その場合は「EVO2015(S*)」のように、ランクの後ろの*を付けます。)

キャラランク

どんなゲームでもそうですが、絶対的なキャラランクというものは存在しません。ここでは、Panda Globalが作った最新のキャラランクを引用します。

最新バージョンのスマブラ4は現時点でかなりゲームバランスが良いとされ、大会のTop8全員が違うキャラクターということも珍しくありません。 とは言え、実際には上の図でいうSランクのキャラクターがTop8の上位の大半を占め、たまにAランクが混じっているということが多いです。Bランク以下のキャラクターで大型大会のTop8まで勝ち上がるプレイヤーは半年間で数人くらいでしょうか。 本記事中では、ベヨネッタ(S)のように、キャラクターの後にキャラランクを括弧内で表記します。

上位プレイヤー紹介

ここでは、日本ランキング(Japan Power Rankings, 以下JPR)の上位15人を、EVO不参加のプレイヤーも含めて紹介します。

1位 KEN

関東在住のソニック(S-)使い。日本で開かれた大型大会(ウメブラJapan Major(A)、闘会議2017(B)、ウメブラSAT(B*))ではいずれも日本人最高位を獲得、さらに最近行われた大型海外大会である2GGC: ARMS Saga(A*)とCEO2017(S)でも日本人最高位(それぞれ3位、5位)と、日本一のプレイヤーであり、かつ世界一のソニックプレイヤー。遠征回数が少ないため、PGRは16位。
ソニックというキャラの性質と、スマメイト(ユーザ主導によるオンラインランクマッチサイト)での豊富な経験から、格下キャラクターに対する安定感がずば抜けて高いため、EVO2017でも上位入賞が期待できる。

2位 2GG | 古森霧

関西在住のクラウド(S)使い。通称こも。カリフォルニアに拠点を置くイベント団体(でいいのかな)である2GG所属のプロスマブラー。2GGC: ARMS Saga(A*)で5位、2GGC: Nairo Saga(S)で7位、2GGC: Greninja Saga(A)で3位と、自身のチームである2GG主催の大会での強さが目立つ。KENとは違い、クラウド以外にもソニック(S-)やマルス(S-)など複数キャラを使う。PGRでは日本人最高位の8位。
古森霧らないのペアはダブルス世界最強ペアの1つとされ、Genesis 3(S*)、2GGC: ARMS Saga(A*)ではダブルス部門で優勝している。

3位 LG | Abadango

関東在住のミュウツー(S-)使い。通称あば。ミュウツー以外にもベヨネッタ(S)、メタナイト(A)を使う。GENESIS 4(S)、2GGC: Nairo Saga(S)で5位だったほか、EVO2015(S*)とEVO2016(S*)ではそれぞれ4位、5位と、大型大会での勝負強さが目立つ。古森霧と同様に、海外遠征回数が非常に多く、PGRでは日本人2位となる10位。
メインとしているキャラがアップデートで弱体化されるというジンクスが有り、過去にはパックマン(C )やメタナイト(A)が弱体化を受け使用キャラを何度も変更している。公式のアナウンスはないが、2016年5月を最後にアップデートが無いため、最近では心置きなくミュウツーを使い続けている。

4位 キリハラ

関東在住のロゼッタ(S)使い。通称キリハラGOD。3月に開かれたFrame Perfect Series 2(A)において、PGR1位のZeRoを下して優勝、2GGC: Civil War(S)でも5位入賞を果たし、PGRでは前回の48位から大きく上昇し19位に。ZeRoが最も恐れている日本人と言っても過言ではないだろう。
ロゼッタは本体とは別にチコという星型のキャラクターを引き連れており、本体とチコの二人がかりで攻撃する。一方で、チコが撃墜されてしまうと12秒間チコが使えなくなり、パワーが大きく下がってしまう。そのため、いかにチコを維持し続けられるかと、チコがいない状態でいかに粘れるかがカギとなる。キリハラは、鋭い反応から相手の小ジャンプを潰す上スマとガードからの確定反撃が特徴。JPR1位のKENと相性が良く、過去6試合で全勝している。
余談だがリアルスマブラもめっちゃ強そう。

5位 9B

関西在住のベヨネッタ(S)使い。読み方は「きゅーびー」だが、海外勢には「ないんびー」と読まれたりもする。関西大型大会スマバト主催であり、スマブラDX時代からの古参プレイヤー。
前作のスマブラXではアイスクライマーを使い2014年世界ランキングでNairo選手とともに同率1位。本人曰くじっくりと攻略していくタイプのため、スマブラ4発売当初は結果が出なかったが、発売から2年以上たった今では国内大会で安定して上位入賞している。 1つ懸念があるとすれば、日本と比べて海外にはベヨネッタ使いが多く、その分対策も進んでいるため、日本よりも苦戦が予想される、かも。

6位 しゅーとん (EVO不参加)

九州在住のオリマー(A-)使い。九州在住のため、国内大型大会であるウメブラ(関東)とスマバト(関西)での出場機会が限られるが、その少ない出場機会をしっかりものにして高い順位を維持している。2月に開かれたFrostbite 2017(A)では、EVO2016(S*)優勝のAllyを倒して5位。EVO2017に出場しないのが最も悔やまれる選手。

7位 DNG | かめめ

関東在住のロックマン(A-)・シーク(S)使い。日本のプロチームであるDetonatioN Gaming所属のプロスマブラー。プロになる前はかめむしという名前だった。
前回のEVO2016(S*)では初海外遠征にも関わらず世界チャンピオンであるZeRoやヨーロッパ最強のMr.Rを倒し衝撃の2位。ロックマンの評価を大きく上昇させ、この活躍がきっかけでプロスマブラーとなった。
最近では徐々にロックマン対策が進みはじめ、最近ではシーク(S)やクラウド(S)も使用するほか、ヨッシー(B-)、ワリオ(C )、ブラックピット(B-)など様々なキャラクターをトップレベルで扱うことが出来る。

8位 らない

関西在住のむらびと(A-)使い。プロスマブラーではないが、古森霧とともに2GGから招待され、多くの海外大会出場経験を持つ。去年のEVO2016(S*)では堂々の5位。
空中攻撃のパチンコとカブを使った復帰阻止が非常にうまく、ファルコン(A)等の復帰が弱いキャラクターに対しては一度場外に出すと低%からでもあっという間にバーストすることが出来る。最近ではむらびとと相性が悪いクラウド等に対してルキナ(A)を使用することもある。

9位 あーす

元中部在住、現関東在住のピット(B)・カムイ(A)使い。国内遠征の数が非常に多く、国内大会出場回数は多分1位。SGC(B)では、JPR1位のKENを破って優勝。ここ最近はカムイの使用率が多くなっており、ほぼダブルメイン状態。
ちなみに、2015年に開かれたPreKVO2016(C*)では「オフ大会で優勝したら結婚する」という約束を見事に果たし、カメラに向かってプロポーズをしたすごい人。

10位 ちょこ (EVO不参加)

関東在住のゼロスーツサムス(S-)使い。PGRは49位で、本場アメリカでの大会出場経験無しでTop50にランクインした世界で唯一のプレイヤーである。プライベートの都合からApex2015以来海外遠征をしていないが、国内ではスマブラX後期から現在に至るまで安定の強さを見せ、ウメブラJapan Major(A)では4位。世界ランキング2位のMkLeoと互角の試合をした。
ゼロスーツサムスは低%から相手をバーストする択を多く持っており、特に空NAから下Bのメテオで幾度となく対戦相手を地に落としてきた。ちょこは相手の動きを観察しながらじっくり攻めるのが特徴で、世界一のゼロスーツサムス使いであるNairoの素早い立ち回りとは対照的な戦い方をする。

11位 つー

関東在住のルカリオ(A-)使い。今年2月に開かれたFrostbite 2017(A)では、当時PGR圏外だったにも関わらず、勝者側決勝まで進み、ZeRoを撃破。グランドファイナルでは大接戦の末破れてしまったが、誰も予想しなかった番狂わせで多くの観客を虜にした。EVO2016スマブラDX優勝者のHungryBoxからは「TSU IS LOVE. TSU IS LIFE」と言わしめるほど。ZeRo対つーはおそらくスマ4史上最も盛り上がった試合。

使用キャラのルカリオというキャラクターは自分がダメージを喰らえば食らうほど攻撃力が上昇するため、大逆転を起こしやすいキャラクター。最後まで試合の行方がわからないため、見てて楽しく、相手にすると苦しいキャラクターである。

12位 ikep

岐阜在住のベヨネッタ(S)使い。読み方は「いけぴ」。海外勢からは「あいけっぷ」と呼ばれてしまうことも多い。
ロゼッタ(S)使いだった発売当初から安定して上位をキープしてきたが、ベヨネッタ使いに転向してからさらに成績を伸ばしてきた。今回が初の海外遠征となるため、海外大会独特の空気にのまれてしまう可能性があるが、逆にかめめのようにいきなり大活躍を見せる可能性もある。

13位 T (EVO不参加)

関東在住のリンク(B-)使い。彼の最大の功績は何と言っても2GGC: Civil War(S)での3位。BランクのキャラクターでSランク大会3位は前代未聞の大活躍だった。現在のリンクの評価はB-だが、Tの活躍が無かったら間違いなくCランクと評価されていただろう。また、国内でも大きな大会ほど良い結果を残す傾向にあり、大舞台に強い。
今年5月に開催されたEVO Japanプレ大会「賽[sai]」では、3on3のストック引き継ぎというルールで、9Bベヨネッタに1%も与えられずに完封負けし、チームメイトに土下座したことで注目を浴びた。

14位 HIKARU (EVO不参加)

関西在住のドンキーコング使い。2GGC: Civil War(S)では7位と大健闘だったほか、勝利後にドラミングを見せるなど、記録だけでなく記憶に残る活躍を見せた。

ドンキーコングは見た目の通りパワー重視のキャラクターで、100%未満でバーストできることが多い。特につかみが強いこのゲームでは、上投げからバーストできることが大きな強み。その反面、機動力に乏しく、一度相手に攻撃を食らうと中々自分のターンに戻せない。特にロゼッタ等の着地狩りが強いキャラクターに対してはかなり分が悪く、長い間サブキャラクターを模索している。

15位 Edge

関西在住のディディーコング(S)使い。通称キング。スマブラX後期は9Bとともに国内で覇権を握っていた。2016年は活動をやや控えていたが、2017年に入り本格的に再始動。今期は1年半ぶりにスマバトシリーズ優勝を果たし、前期の47位から一気のこの位置までランクアップ。今期は初の海外遠征を果たし、2GGC: Greninja Saga(A)で見事13位となった。
これからもJPR、PGRともにランキング上昇が見込まれるプレイヤー。

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