Harukiのスマブラなどブログ

スマブラ(for)やスマブラ系Webサービスについて書いていきます

スマブラ系Webサイトの分類と、作るのにオススメのタイプ

これはスマブラ Advent Calendar 2016 (その2)の11日目の記事です。その1はこちら

さて、現在スマブラ関連のWebサイトが数多く存在します。このブログもその1つですし、私が運営する、スマブラ4とスマブラDXのオフ大会の戦績を見ることができるSmash RecordというWebサイトもあります(宣伝)。

smashrecord.harukisb.net

今日は、主にスマブラ系Webサイトを作りたい人向けに、スマブラ系Webサイトを列挙、分類して、どのタイプが作りやすいかを考えてみました。Webサイトを作りたい人のヒントになればいいなと思います。

(ちなみにブログのようにページが手動で作られているもの(静的)をWebサイト、Smash Recordのように自動で作られるもの(動的)をWebサービスと言い分けたりしますが、この記事では両方ひっくるめてWebサイトと呼びます。)

スマブラ系Webサイトを列挙

まずは思いつく限り列挙してみます。

各攻略サイト

スマブラの攻略情報等を扱うサイトです。例えば、スマブラDX 対戦攻略指南などがあります。

dx.smashbr0s.com

各ブログ

スマブラーによるブログです。一言にブログと言っても、攻略情報系、オフレポ系、オフ募集系、コラム系など様々です。

abadango.com

shusnake.blog.fc2.com

blog.livedoor.jp

earth-log.net

mgn-ssbm.hatenablog.com

スマメイト

言わずと知れた、スマブラ4でレーティング対戦ができるサイトです。たぶん日本のスマブラ系Webサイトの中でアクセス数がダントツに多いです。

sumamate.com

Smash Record

私が運営している、スマブラ4とスマブラDXのオフ大会の戦績をプレイヤーごとにまとめたWebサイトです。詳しくは、Smash Recordを作るきっかけや仕組みなどを書いた記事があるのでそちらをどうぞ。

harukisb.hatenablog.com

スマキュレーション

スマメイトをつくったのちょうさんが作った、スマブラーのブログ記事とtwitch配信をまとめたアンテナサイトです。

smacuration.com

スマテラ(スマコム)

スマブラ専用のSNSです。元々はスマコムという名前でスマブラX発売前(?)くらいに出来たサイトで、管理者や名前が変わって今の形となっています。しかし、ほとんどのユーザがtwitterとスマコム内の日記機能に流れたため、今はほとんど使われていません。

スマブラ総合SNS-SmashTerra-

Smashboards

海外のスマブラ総合サイト。スマブラの全シリーズを扱っていて、攻略情報、掲示板、プレイヤーランキング、大会情報などありとあらゆるコンテンツが揃っています。海外スマブラWebサイト事情にはあんまり詳しくありませんが、多分世界一大きいスマブラ系Webサイトだと思います。

smashboards.com

他にもきっとありますが、列挙はとりあえずここまで。

スマブラ系Webサイトを分類

さて、本題の分類に入ります。上で挙げたWebサイトたちをなんとか分類してみます。

分類方法はいくつもあると思いますが、今回は以下の2つの点に絞って考えました。

・コンテンツが運営者によって作られるか、運営者以外によって作られるか
・ユーザが閲覧するか、参加(書き込み)するか

この2つの点で考えた結果、以下の画像ような分類になりました。

f:id:harukisb:20161211021942p:plain

上の4つの分類を、Smashboardsがある右上をタイプ1、スマッシュレコードがある左上をタイプ2、ブログがある左下をタイプ3,スマメイトがある右下をタイプ4と呼びます。

タイプ1

タイプ1は、ユーザが閲覧するだけでなく書き込み等を通じて参加するWebサイトです。運営者はコンテンツを作るのではなく「場」を作り、ユーザはその上で活動します。

タイプ2

タイプ2は、ユーザは基本的には閲覧のみで、コンテンツは(半)自動で作られたWebサイトです。運営者自身がコンテンツを作るというよりも、運営者が作ったプログラムがコンテンツを作るような形です。

スマッシュレコードに関しては、運営者(つまり私)はスマブラのトーナメントを探すという段階は手動ですが、トーナメントさえ探してしまえは対戦結果のデータは自動でスマッシュレコードのデータベースに格納されます。(実はそれ以外にも手動でやることはありますが…)

スマキュレーションもブログとtwitchチャンネルを指定するところまでは(おそらく)手動ですが、その後はプログラムが記事や放送を自動で収集します。

また、この2つのサービスの共通点として「ネット上にあるデータを一箇所にまとめて見やすく表示する」という点があります。言い換えると、この2つのサービスにあるコンテンツはすべてインターネット上にある「既知」の情報だけだということです。

タイプ3

タイプ3は、タイプ2と同様にユーザは基本的には閲覧のみです(コメント機能を通じて参加することはできますが、あくまでメインは運営者が作ったコンテンツ。)。コンテンツは、運営者が1つ1つ手作りで作られます。例えば、このブログの文章は全て私が手入力したもので、自動生成されたものは1つもありません。

このタイプは、プログラミングの知識が無くても作れることが特徴です。そのため、数としてはこのタイプが圧倒的に多いでしょう。

タイプ4

タイプ4は、ユーザ参加型で、なおかつコンテンツが運営者によって作られるものです。私が思いついた中では、スマメイトがこのタイプに該当します。(スマメイトの日記機能をふまえるとタイプ1(右上)ですが、今回はスマメイトの核である対戦マッチング機能に絞って考えます。)

実際のところ、タイプ1との境界はかなり曖昧ですし、無理やり分ける必要も無いとは思います。ただ、強いていうならば、ユーザはコンテンツを作るというよりも、「対戦マッチング機能」というコンテンツを利用しているだけで、ユーザ自身がコンテンツを作っているわけではないと考えて、このタイプに置きました。ある意味では、スマメイトはオンラインゲームのようなものだという考えです。

作るとしたらどのタイプがオススメか

さて、もしあなたがスマブラ系Webサイトを作りたいとして、どのタイプを作るのがオススメでしょうか。結論を言うと、「プログラミングしないならタイプ3、するならタイプ2がオススメ。ユーザ参加型は大変だから作るなら覚悟が必要だよ」という感じです。

タイプ3(ブログなど)について

まず、プログラミング無しで作るとすると、実質的にタイプ3に絞られるといっていいでしょう。このタイプは、始めること自体は最も簡単です。ブログはものの5分あれば開設できますし、攻略サイトなどもいい感じに作れるサービスがあるようです(Weebly、Wixなど)。一番手軽な反面、コンテンツは自分で作らなくてはならないので、気がつくと1年も放置なんてことが多々あります。この記事を読んでいる人の中にも「そういえば昔ブログ作ったけど、もう◯年も放置してるな…」なんて人も居るんではないでしょうか。

とは言え、情報発信の手段としてはかなりオススメです。現状では情報発信のツールとしてはスマブラ界隈ではTwitterが中ですが、Twitterで発信した情報はgoogle検索にもひっかかりずらく、どんなに有用な情報(たとえばテクニックやコンボ)でも、一瞬で流れてしまいます。個人的には、ちょっとしたテクニックやコンボであっても、Twitterではなくブログ等で書くことをオススメします。

タイプ1、タイプ4(ユーザ参加型タイプ)について

次に、ユーザ参加型であるタイプ1(Smashboardsなど)とタイプ4(スマメイトなど)はどうでしょうか。この2つのタイプは、一言で言うとどちらもめっちゃ大変です。

理由は、当然ほかのタイプと比べて作ることそのものが大変というのが挙げられますが、それ以上、競合が多いため、ユーザに使ってもらうこと自体が難しいです。実はみなさんが普段利用しているTwitteryoutube、ニコニコ、Discordなどのスマブラに特化しない多くのサイトが競合です。ほとんどのことはこれらで済ますことが可能で、これらのサイトと競合するには、Smashboardsやスマメイトのようにスマブラに特化して差別化する必要があります。

例えば、もしもスマメイトがただの対戦募集掲示板のようなものだったら、Twitterで十分です。Twitter等の汎用サービスではできない機能をもたせることで、初めてWebサイトとしての需要が生まれます。しかし、それは簡単なことではありません。

またユーザ参加型なので、ユーザからの問い合わせへの対応等で、運営コストも高いと思われます。

タイプ2(スマッシュレコード、スマキュレーション)について

さて、なぜタイプ2の「ユーザは閲覧のみ、コンテンツは(半)自動で作られたもの」というWebサイトがオススメなのでしょうか。それは、以下の理由からです。

  • タイプ3のように、自分でコンテンツを手作りする必要がない
  • 作るのが比較的楽
  • 運営も楽

なので、必要なものは「アイディアと、(初歩的な)プログラミング技能と、やる気」だけです。

例えば、スマッシュレコード開始当初のコンテンツは、challongeというトーナメント管理サイトから収集したものだけでした。今でこそキャラ情報やプレイヤーランキングが追加されていますが、challongeのデータを収集しまとめただけでも1つのサイトとして十分成立します。

また、のちょうさんのスマキュレーションも、開始当初はブログ情報を集める機能のみで、ページ数も1ページのみの大変シンプルな構造でしたが、「今まで点在していたスマブラ系ブログを1つにまとめて、最新記事を簡単に追えるようにした」という非常に価値のあるサイトです。

(ちなみにのちょうさんのブログによると、スマキュレーションは「思いついたその日で作れたサイト」だったそうです。やばい)

kinocolog.com

っというわけでスマッシュレコードもスマキュレーションも

  • コンテンツはネット上にあるものを集めて、見やすくしただけ
  • 比較的低コストで作られた
  • 運営はたまにトーナメントの結果を更新したり、監視するブログ・twitchチャンネルを増やすだけ(多分)

という条件が揃っています。もちろん作るにはプログラミングが必要です。しかし、今やプログラミングはPCとインターネットとやる気さえあれば誰でも身につけられるのでかなりオススメです(dotinstallとか)。余談ですが、学生であれば、タイプ3(ブログなど)ではないWebサイトを作ったことがあるという経験は就活においてかなりのアピールポイントになります。

集めるデータについてですが、「スマブラーが利用しているWebサービス」に着目するのがオススメです。スマッシュレコードではchallongeに、スマキュレーションではブログとtwitchに着目しました。さて他にどんなものがあるでしょうか?

終わりに

いかがだったでしょうか。実際にスマブラ系Webサイトを作った私自身の経験からすると、実際に使ってもらってTwitterやオフなどで褒められたりするとうおおおおおおってくらい嬉しいです。

それと、今のスマブラ界はインターネット上での情報整理という点ではかなり遅れを取っている状況だと感じています。Twitter、画像、動画等の検索性の低いところに情報が集中して、検索しやすい形で残らないので、新規参入者がスマブラを始めるのに大きな障壁となっています。このことに関しては、あばだんごさんも以前ブログでこう書かれています。

僕が1番言いたいのは、検索エンジンに引っかかる形で情報を発信してほしいということです。今でこそTwitterのシェアが広がって新規参入はしやすいものの、新規の人・既存の人を含めわからない情報が検索しにくいです。これは特にスマ4界隈に顕著だと思います。Twitterに発言したその後にでもできれば自分のブログやサイト、検索にひっかかる攻略サイトにまとめてみてください。いつか絶対役に立ちます。

abadango.com

っというわけで、コレを機に何かはじめてみませんか!