Harukiのスマブラなどブログ

スマブラ(for)やスマブラ系Webサービスについて書いていきます

スマッシュレコードでキャラクターの色情報を扱わない理由

私が運営するスマッシュレコードというサイトでは、スマブラ4とスマブラDXのプレイヤー達の使用キャラクター情報を載せています。キャラクター情報は、wikiのように誰でも編集可能となっています。

smashrecord.harukisb.net

しかし、指定できるのはどのキャラクターかだけで、色情報は追加することができません。茶色のマリオを使っているプレイヤーでもデフォルトカラーの赤いマリオですし、デイジーカラーのピーチを使っているプレイヤーでもデフォルトカラーのピーチのままで、変えることは出来ません。

一見すると単に私が機能追加をサボっているだけのようにも見えます。まあ実際サボっているわけなんですけども、実はもう1つ理由があります。

その理由とは、色情報を追加できるようにすると、サイト上での間違った情報が増えて、ユーザの満足度が下がってしまうおそれがあるからです。

キャタクター情報の多くはユーザたちによって追加されているので、100%正しいとは限りません。ユーザによる編集を禁止して、管理人の私が頑張るという選択肢もありますが、現時点で3000人以上のプレイヤーがスマッシュレコード上に登録されているので、とてもじゃないですが把握しきれません(ちなみにキャラクター情報が載っているプレイヤーは約1300人で、9割以上がユーザによって追加されたもの)。色情報を追加してしまうと、キャラクターは正しいけど色が間違っている、という状況が多く発生するはずです。情報量が増えても、それと同時に間違った情報が増えてしまえば、逆にユーザの満足度が下がってしまう、と考えています。人は誰しも正しい箇所よりも間違った箇所に目が行きがちですしね。

例えば、茶色マリオを愛用しているプレイヤーのページに赤いマリオが載っているとき、「サイト上でデフォルトカラーしか使えないから(仕方なく)赤いマリオが載っている」のと、「追加可能にも関わらず赤いマリオが載っている」では、見てる側の受け取り方が少しだけ変わります。情報としても同じでも、前者は90点満点中の90点、後者は100点満点中の90点、と言ったところでしょうか。

また、先程も言いましたが、キャラクター情報の多くは、管理者の私ではなくユーザ達によって追加されています(本当に本当にありがたいです)。しかし、色情報が追加可能なせいで、「あの人はマリオ使いだけど、色までは思い出せないから載せないでおこう…」と思ってキャラクター情報追加そのものを躊躇するユーザも出てくるかもしれません。

っというわけで、色情報を追加できるようにすると情報量が増えてみんなハッピーと思いきや、間違った情報が増えてしまって逆に満足度が下がったり、そもそもキャラクター情報が追加されなくなるおそれすらありそうです。もちろんすべての情報が正しければ色情報があったほうが満足度が上がりますが、実際には無償でやっている以上は中々そこまでコストもかけられません。そこで、あえてデフォルトカラーのみが追加可能となっています。

以上、スマッシュレコードで色情報を扱っていない理由(言い訳)でした。

EVO2017スマ4部門観戦を100倍楽しむための日本人プレイヤー紹介

この記事では、スマ4界隈に詳しく無い方向けに、EVO2017スマ4部門をより楽しめるよう、スマ4界隈の基礎知識と日本の上位15人について紹介します。

EVO2017の選手一覧、配信URL、トーナメント表等は格ゲーチェッカーさんのページからどうぞ。

http://kakuge-checker.com/topic/view/05194/

スマ4界隈情報

スマ4界における日本の立ち位置

まず、日本のプレイヤーが世界においてどのくらいの強さなのかを説明します。
世界ランキングは、Panda Globalというアメリカのプロチームによって作られたPanda Global Rankings(以下PGR)がよく用いられます。PGRでは、Top50人のうち、16人が日本人です。PGRは2016年の5月から作られはじめ、半年に一度のペースで更新されています。現時点での最新版が3期目のPGR(PGRv3)となっていますが、PGRv1では7人、PGRv2では9人だったことを考えると、日本はここ半年で大きな躍進をしたといえるでしょう。日本人の最高位は古森霧さんの8位となっています。

EVOに限って言えば、去年のEVO2016ではかめめ選手が2位、一昨年のEVO2015ではあばだんご選手が4位と大健闘しています。今年は例年よりも多くのプレイヤーが遠征しているため、Top8に日本人が残る可能性は非常に高いと言えるでしょう。

一方で、コミュニティという観点で言えば、日本はアメリカに比べかなり遅れを取っている状況です。現在のスマブラの中心はアメリカです。大型大会のほとんどはアメリカで開かれ、競技人口や動いているお金も桁違いです。(と言いつつ、PGRの1位と2位がアメリカ人でないところがスマ4のおもしろいところ)

大会規模について

大会は、Panda Globalが大会人数、トッププレイヤー参加人数、賞金額によってS〜Cの4段階にランク分けしています。ざっくり言うと、500人以上でS、300人以上でA、それ以下がB,Cという感じです。EVO2017では、1500人以上がエントリーしており、賞金総額は150万円以上。スマ4大会の中ではEVOが最も参加人数が多い大会となっています。

PGRv3の期間内(2017年1月〜6月)で、Sランクが4回、Aランクが11回開かれています。ざっくりとした目安として、SランクとAランクで半年に4回くらいTop8に入ると世界ランキングで10位くらいになれると思えばいいでしょう。 ちなみに、日本の大会は、規模が大きいウメブラ(関東)とスマバト(関西)でも200人前後でランクとしてはBとCになることがほとんどです。5月に開かれたウメブラJapan Majorでは参加者が500人近く集まり、アメリカ以外の大会として唯一のAランク大会となっています。

本記事中では、「Genesis 4(S)」のように、大会名のあとに括弧内に大会ランクを併記します。(ただし、最新の大会と半年以上前の大会はランク付けがされてないため、筆者の独断で勝手にランクを表記します。その場合は「EVO2015(S*)」のように、ランクの後ろの*を付けます。)

キャラランク

どんなゲームでもそうですが、絶対的なキャラランクというものは存在しません。ここでは、Panda Globalが作った最新のキャラランクを引用します。

最新バージョンのスマブラ4は現時点でかなりゲームバランスが良いとされ、大会のTop8全員が違うキャラクターということも珍しくありません。 とは言え、実際には上の図でいうSランクのキャラクターがTop8の上位の大半を占め、たまにAランクが混じっているということが多いです。Bランク以下のキャラクターで大型大会のTop8まで勝ち上がるプレイヤーは半年間で数人くらいでしょうか。 本記事中では、ベヨネッタ(S)のように、キャラクターの後にキャラランクを括弧内で表記します。

上位プレイヤー紹介

ここでは、日本ランキング(Japan Power Rankings, 以下JPR)の上位15人を、EVO不参加のプレイヤーも含めて紹介します。

1位 KEN

関東在住のソニック(S-)使い。日本で開かれた大型大会(ウメブラJapan Major(A)、闘会議2017(B)、ウメブラSAT(B*))ではいずれも日本人最高位を獲得、さらに最近行われた大型海外大会である2GGC: ARMS Saga(A*)とCEO2017(S)でも日本人最高位(それぞれ3位、5位)と、日本一のプレイヤーであり、かつ世界一のソニックプレイヤー。遠征回数が少ないため、PGRは16位。
ソニックというキャラの性質と、スマメイト(ユーザ主導によるオンラインランクマッチサイト)での豊富な経験から、格下キャラクターに対する安定感がずば抜けて高いため、EVO2017でも上位入賞が期待できる。

2位 2GG | 古森霧

関西在住のクラウド(S)使い。通称こも。カリフォルニアに拠点を置くイベント団体(でいいのかな)である2GG所属のプロスマブラー。2GGC: ARMS Saga(A*)で5位、2GGC: Nairo Saga(S)で7位、2GGC: Greninja Saga(A)で3位と、自身のチームである2GG主催の大会での強さが目立つ。KENとは違い、クラウド以外にもソニック(S-)やマルス(S-)など複数キャラを使う。PGRでは日本人最高位の8位。
古森霧らないのペアはダブルス世界最強ペアの1つとされ、Genesis 3(S*)、2GGC: ARMS Saga(A*)ではダブルス部門で優勝している。

3位 LG | Abadango

関東在住のミュウツー(S-)使い。通称あば。ミュウツー以外にもベヨネッタ(S)、メタナイト(A)を使う。GENESIS 4(S)、2GGC: Nairo Saga(S)で5位だったほか、EVO2015(S*)とEVO2016(S*)ではそれぞれ4位、5位と、大型大会での勝負強さが目立つ。古森霧と同様に、海外遠征回数が非常に多く、PGRでは日本人2位となる10位。
メインとしているキャラがアップデートで弱体化されるというジンクスが有り、過去にはパックマン(C )やメタナイト(A)が弱体化を受け使用キャラを何度も変更している。公式のアナウンスはないが、2016年5月を最後にアップデートが無いため、最近では心置きなくミュウツーを使い続けている。

4位 キリハラ

関東在住のロゼッタ(S)使い。通称キリハラGOD。3月に開かれたFrame Perfect Series 2(A)において、PGR1位のZeRoを下して優勝、2GGC: Civil War(S)でも5位入賞を果たし、PGRでは前回の48位から大きく上昇し19位に。ZeRoが最も恐れている日本人と言っても過言ではないだろう。
ロゼッタは本体とは別にチコという星型のキャラクターを引き連れており、本体とチコの二人がかりで攻撃する。一方で、チコが撃墜されてしまうと12秒間チコが使えなくなり、パワーが大きく下がってしまう。そのため、いかにチコを維持し続けられるかと、チコがいない状態でいかに粘れるかがカギとなる。キリハラは、鋭い反応から相手の小ジャンプを潰す上スマとガードからの確定反撃が特徴。JPR1位のKENと相性が良く、過去6試合で全勝している。
余談だがリアルスマブラもめっちゃ強そう。

5位 9B

関西在住のベヨネッタ(S)使い。読み方は「きゅーびー」だが、海外勢には「ないんびー」と読まれたりもする。関西大型大会スマバト主催であり、スマブラDX時代からの古参プレイヤー。
前作のスマブラXではアイスクライマーを使い2014年世界ランキングでNairo選手とともに同率1位。本人曰くじっくりと攻略していくタイプのため、スマブラ4発売当初は結果が出なかったが、発売から2年以上たった今では国内大会で安定して上位入賞している。 1つ懸念があるとすれば、日本と比べて海外にはベヨネッタ使いが多く、その分対策も進んでいるため、日本よりも苦戦が予想される、かも。

6位 しゅーとん (EVO不参加)

九州在住のオリマー(A-)使い。九州在住のため、国内大型大会であるウメブラ(関東)とスマバト(関西)での出場機会が限られるが、その少ない出場機会をしっかりものにして高い順位を維持している。2月に開かれたFrostbite 2017(A)では、EVO2016(S*)優勝のAllyを倒して5位。EVO2017に出場しないのが最も悔やまれる選手。

7位 DNG | かめめ

関東在住のロックマン(A-)・シーク(S)使い。日本のプロチームであるDetonatioN Gaming所属のプロスマブラー。プロになる前はかめむしという名前だった。
前回のEVO2016(S*)では初海外遠征にも関わらず世界チャンピオンであるZeRoやヨーロッパ最強のMr.Rを倒し衝撃の2位。ロックマンの評価を大きく上昇させ、この活躍がきっかけでプロスマブラーとなった。
最近では徐々にロックマン対策が進みはじめ、最近ではシーク(S)やクラウド(S)も使用するほか、ヨッシー(B-)、ワリオ(C )、ブラックピット(B-)など様々なキャラクターをトップレベルで扱うことが出来る。

8位 らない

関西在住のむらびと(A-)使い。プロスマブラーではないが、古森霧とともに2GGから招待され、多くの海外大会出場経験を持つ。去年のEVO2016(S*)では堂々の5位。
空中攻撃のパチンコとカブを使った復帰阻止が非常にうまく、ファルコン(A)等の復帰が弱いキャラクターに対しては一度場外に出すと低%からでもあっという間にバーストすることが出来る。最近ではむらびとと相性が悪いクラウド等に対してルキナ(A)を使用することもある。

9位 あーす

元中部在住、現関東在住のピット(B)・カムイ(A)使い。国内遠征の数が非常に多く、国内大会出場回数は多分1位。SGC(B)では、JPR1位のKENを破って優勝。ここ最近はカムイの使用率が多くなっており、ほぼダブルメイン状態。
ちなみに、2015年に開かれたPreKVO2016(C*)では「オフ大会で優勝したら結婚する」という約束を見事に果たし、カメラに向かってプロポーズをしたすごい人。

10位 ちょこ (EVO不参加)

関東在住のゼロスーツサムス(S-)使い。PGRは49位で、本場アメリカでの大会出場経験無しでTop50にランクインした世界で唯一のプレイヤーである。プライベートの都合からApex2015以来海外遠征をしていないが、国内ではスマブラX後期から現在に至るまで安定の強さを見せ、ウメブラJapan Major(A)では4位。世界ランキング2位のMkLeoと互角の試合をした。
ゼロスーツサムスは低%から相手をバーストする択を多く持っており、特に空NAから下Bのメテオで幾度となく対戦相手を地に落としてきた。ちょこは相手の動きを観察しながらじっくり攻めるのが特徴で、世界一のゼロスーツサムス使いであるNairoの素早い立ち回りとは対照的な戦い方をする。

11位 つー

関東在住のルカリオ(A-)使い。今年2月に開かれたFrostbite 2017(A)では、当時PGR圏外だったにも関わらず、勝者側決勝まで進み、ZeRoを撃破。グランドファイナルでは大接戦の末破れてしまったが、誰も予想しなかった番狂わせで多くの観客を虜にした。EVO2016スマブラDX優勝者のHungryBoxからは「TSU IS LOVE. TSU IS LIFE」と言わしめるほど。ZeRo対つーはおそらくスマ4史上最も盛り上がった試合。

使用キャラのルカリオというキャラクターは自分がダメージを喰らえば食らうほど攻撃力が上昇するため、大逆転を起こしやすいキャラクター。最後まで試合の行方がわからないため、見てて楽しく、相手にすると苦しいキャラクターである。

12位 ikep

岐阜在住のベヨネッタ(S)使い。読み方は「いけぴ」。海外勢からは「あいけっぷ」と呼ばれてしまうことも多い。
ロゼッタ(S)使いだった発売当初から安定して上位をキープしてきたが、ベヨネッタ使いに転向してからさらに成績を伸ばしてきた。今回が初の海外遠征となるため、海外大会独特の空気にのまれてしまう可能性があるが、逆にかめめのようにいきなり大活躍を見せる可能性もある。

13位 T (EVO不参加)

関東在住のリンク(B-)使い。彼の最大の功績は何と言っても2GGC: Civil War(S)での3位。BランクのキャラクターでSランク大会3位は前代未聞の大活躍だった。現在のリンクの評価はB-だが、Tの活躍が無かったら間違いなくCランクと評価されていただろう。また、国内でも大きな大会ほど良い結果を残す傾向にあり、大舞台に強い。
今年5月に開催されたEVO Japanプレ大会「賽[sai]」では、3on3のストック引き継ぎというルールで、9Bベヨネッタに1%も与えられずに完封負けし、チームメイトに土下座したことで注目を浴びた。

14位 HIKARU (EVO不参加)

関西在住のドンキーコング使い。2GGC: Civil War(S)では7位と大健闘だったほか、勝利後にドラミングを見せるなど、記録だけでなく記憶に残る活躍を見せた。

ドンキーコングは見た目の通りパワー重視のキャラクターで、100%未満でバーストできることが多い。特につかみが強いこのゲームでは、上投げからバーストできることが大きな強み。その反面、機動力に乏しく、一度相手に攻撃を食らうと中々自分のターンに戻せない。特にロゼッタ等の着地狩りが強いキャラクターに対してはかなり分が悪く、長い間サブキャラクターを模索している。

15位 Edge

関西在住のディディーコング(S)使い。通称キング。スマブラX後期は9Bとともに国内で覇権を握っていた。2016年は活動をやや控えていたが、2017年に入り本格的に再始動。今期は1年半ぶりにスマバトシリーズ優勝を果たし、前期の47位から一気のこの位置までランクアップ。今期は初の海外遠征を果たし、2GGC: Greninja Saga(A)で見事13位となった。
これからもJPR、PGRともにランキング上昇が見込まれるプレイヤー。

もっと知りたい

2016年を簡単に振り返って

簡単に。

1月 Genesis 3 出場。Best96

取る航空券を間違えて一日早く到着してしまうミスを犯しつつも生きて帰ってこれた。内容はKarnaとTearbearに負けてBest96。観戦はCrew Battleだったりらないさんだったりで超楽しかった。 ちなみに、この大会を最後にシークメインをやめてロボメインに戻った。直後にシークが弱体化されたからちょうどよかった(?)。

2月 スマッシュレコード公開

harukisb.hatenablog.com

俺の中では一番大きい出来事。公開当時はウメブラとスマバトの結果しか入ってなかったけど、いまやプレイヤー数約3000(そのうちキャラ情報があるプレイヤーは約1000)、戦績数15000以上、スマ4プレイヤーランキング、勝敗表など色々と充実させることができました。まだまだやりたいことがたくさんあるので来年も頑張りたい。

7月 EVO 2016 出場。Best 128

Mr.ConconとSSに負け。対むらびと以外はロボ固定。去年は格闘Mii使って荒らしただけだったけど今回はちゃんと一番好きなキャラで出て、結果は悪くなったけど満足度は高かった。観戦的にはあばらないかめが海外勢をバシバシ倒していってくれて爽快だった。ただやっぱりGenesis と比べると2先ばっかりに物足りなさある。次はどうしようかね。

11月 Smash 4 Power Rankings 公開

色々と葛藤がありながらも公開。思ったよりいい反応があって良かった。これのおかげでモチベ上がるとか言ってもらえると本当に嬉しいのでウソでもいいから言ってくれると助かります。

12月 Smash 4 Japan Player Map 公開

Portさんがまずフロリダのプレイヤーマップを作って、それを見たPeredenさんが「日本版のプレイヤーマップめっちゃ欲しい」みたいなことを言ってたので、各地方の強いプレイヤーリストを送って作ってもらった。強いプレイヤー多すぎてどのプレイヤーを削るか迷ったけどまあこんな感じ。英語ができてよかったシリーズ。

来年は

来年もスマッシュレコード周りの色々頑張りたい。プレイヤーランキングを改良することと、大会配信周りにも手を出していきたい。っというのも、Panda GlobalのStatisticsチームがここ最近、対戦カードの勝敗表を配信で表示するようになったので、日本でもやりたいなぁと。まあリアルに余裕があったらという感じだけど。

プレイヤーとしては…まあ現状維持が目標。とはいえウメブラ本戦2連敗で96位コレクターになりつつあるからもうちょい行きたい。イメージとしては「スマッシュレコードとか作ってて裏方なイメージだけど意外とスマブラもうまいじじい」みたいなポジションを目指したい。

来年もよろしくお願いします。

少しだけ英語ができる私が今までにやったこと(読み書き編)

ここ最近、主にTwitterのおかげで海外スマブラーとの距離が一昔前と比べてかなり縮まったように感じます。しかし、言葉の壁によって言ってることが分からなかったり言いたいことが言えなくてもにょもにょした経験もあるんじゃないでしょうか。

私は、わけあって英語を使わなくてはいけない立場にあるので、少しだけ英語ができます(とは言えまだまだ勉強中です)。そこで今日は、私がこれまでにやってきた英語勉強の内容をちょろっと紹介してみます。今日お話するのは、読み書きに必要な文法・英単語・英作文の3つです。

英文法

英語リーディング教本

基本からわかる英語リーディング教本

基本からわかる英語リーディング教本

この本は、英文の構造を品詞(名詞、動詞、副詞etc)ごとに分解して論理的に理解できるようにするための本。この本の内容を理解すると、英文をなんとなくではなくキッチリと理解することができるので、英文読解時にモヤモヤすることがなくなります。ただちょっとだけ癖があるので、合わなかったら別のにしたほうがいいかもしれない。私はプログラマーなのでプログラミング言語のように1つ1つ論理的に理解するやり方があっていたのかもしれないけど、これは多分人によるので。

英単語

Duo

DUO 3.0

DUO 3.0

普通の英単語本は、1つの英単語につき訳と例文が1つずつという感じだけど、Duoは1つの例文に英単語が3〜7つくらい(忘れた)載っている本。つまり例文一つで英単語が複数覚えられてコスパが良いというのがコンセプト。560個の例文で単語1600個、熟語1000個が覚えられるらしい。上記の英文法の本と合わせてやって1つ1つの例文をきっちり品詞ごとに分解して読んだりすると、「あ、この構造あの英文法書で見たやつだ!」みたいな感じで楽しい。

Duo 復習用

DUO 3.0 / CD復習用

DUO 3.0 / CD復習用

上記の音声版。単語って発音が理解できてないと覚えずらいし実際に使うことができないのでこれを聞く。一緒に入ってる全例文が載ったポケットサイズの本も地味に便利。

ちなみにDuoでもちょっと難しいと感じたらDatabase何千みたいなのをやるといいです。本屋さんに行ってどのシリーズが自分に合っているかを確かめて買いましょう。

データベース3000 基本英単語・熟語 [5th Edition]

データベース3000 基本英単語・熟語 [5th Edition]

(どうでもいいけど桐原書店さんが出してるんですね。つよそう)

iKnow

iknow.jp

これは本ではなくて英単語勉強用のアプリで、PCとスマホでできます。これを、通勤通学の電車内でポチポチする。出題される単語はすべてiKnowが管理してくれるので、今日はどこをやろうとかいちいち考える必要がなく、ただ機械になったつもりでひたすらポチポチする。この駅からこの駅までの間に◯◯単語クリアするみたいな目標を立てるといいかも。英→日をするか日→英をするかは目的に応じて。私の場合は英語を読むだけでなく書いたりする必要があったのでいつも日→英でやっとります。

ちなみに、英単語は「英単語を見て一瞬で日本語訳が出てくる(またはその逆)」状態になって初めて「覚えた」と言えます。英単語を見てう〜んと考えてから意味が分かる状態は覚えたとは言えないので、そこは注意です。

英作文

瞬間英作文

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

中学生レベルの英文(それこそI have a pen的なものから始まります)を一瞬で大量に作るトレーニングのための本。これをやりまくると簡単な英文なら"自信満々で"言えることができます。この自信満々でというのが大切で、これができると英語を話す精神的ハードルがかなり下がって英語が出てきやすくなります。できれば声に出して、できれば大きな声でやるのがよいです。

目標の立て方

上記のことを機械みたいにやってればまあおのずと上達するわけですが、結構つらいです。そこで、出来る限り具体的な目標を持っていたほうがモチベが続きやすいです。スマブラでも、スマメイトのレートで1800みたいな分かりやすい目標があったほうがやる気が出るのと同じです。

「出来る限り具体的」とは、目標の達成をハッキリ判断できるものという意味です。「外国人スマブラーとある程度話せるようになる」みたいな曖昧としたものでは達成の判断が難しいのでダメです。たとえば、iKnowで◯◯個の英単語をマスターするとか(iKnowが判定してくれます)。私の場合は、大学時代に、TOEICで700点取れば英語の単位が免除されるということだったので、それを目標にしていました。

おわりに

私は別に英語が好きでもないですし(むしろ嫌いです)、「これからは英語が必須!!」と言うつもりもありません。英語を勉強しているときは中々つらいものがありましたが(いまもつらい)、今となってはやってよかったなぁと思うことが多いです。

個人的にスマブラーは、「英語話者と共通の趣味がある」「英語話者が自分に(スマブラを通じて)興味をもってくれる」という点で英語勉強に適した立場だと思っています。コミュニティの大きさもちょうどいいですし、それがさらにキャラごとにも分かれてるというのもいい感じです。

英語がペラペラレベルで話せるようにためには中々大変ですが、ツイッター上でちょっとしたコミュニケーションをできるレベルなら思っているほど大変ではありません。2017年の目標にいかがですか。

スマブラ系Webサイトの分類と、作るのにオススメのタイプ

これはスマブラ Advent Calendar 2016 (その2)の11日目の記事です。その1はこちら

さて、現在スマブラ関連のWebサイトが数多く存在します。このブログもその1つですし、私が運営する、スマブラ4とスマブラDXのオフ大会の戦績を見ることができるSmash RecordというWebサイトもあります(宣伝)。

smashrecord.harukisb.net

今日は、主にスマブラ系Webサイトを作りたい人向けに、スマブラ系Webサイトを列挙、分類して、どのタイプが作りやすいかを考えてみました。Webサイトを作りたい人のヒントになればいいなと思います。

(ちなみにブログのようにページが手動で作られているもの(静的)をWebサイト、Smash Recordのように自動で作られるもの(動的)をWebサービスと言い分けたりしますが、この記事では両方ひっくるめてWebサイトと呼びます。)

スマブラ系Webサイトを列挙

まずは思いつく限り列挙してみます。

各攻略サイト

スマブラの攻略情報等を扱うサイトです。例えば、スマブラDX 対戦攻略指南などがあります。

dx.smashbr0s.com

各ブログ

スマブラーによるブログです。一言にブログと言っても、攻略情報系、オフレポ系、オフ募集系、コラム系など様々です。

abadango.com

shusnake.blog.fc2.com

blog.livedoor.jp

earth-log.net

mgn-ssbm.hatenablog.com

スマメイト

言わずと知れた、スマブラ4でレーティング対戦ができるサイトです。たぶん日本のスマブラ系Webサイトの中でアクセス数がダントツに多いです。

sumamate.com

Smash Record

私が運営している、スマブラ4とスマブラDXのオフ大会の戦績をプレイヤーごとにまとめたWebサイトです。詳しくは、Smash Recordを作るきっかけや仕組みなどを書いた記事があるのでそちらをどうぞ。

harukisb.hatenablog.com

スマキュレーション

スマメイトをつくったのちょうさんが作った、スマブラーのブログ記事とtwitch配信をまとめたアンテナサイトです。

smacuration.com

スマテラ(スマコム)

スマブラ専用のSNSです。元々はスマコムという名前でスマブラX発売前(?)くらいに出来たサイトで、管理者や名前が変わって今の形となっています。しかし、ほとんどのユーザがtwitterとスマコム内の日記機能に流れたため、今はほとんど使われていません。

スマブラ総合SNS-SmashTerra-

Smashboards

海外のスマブラ総合サイト。スマブラの全シリーズを扱っていて、攻略情報、掲示板、プレイヤーランキング、大会情報などありとあらゆるコンテンツが揃っています。海外スマブラWebサイト事情にはあんまり詳しくありませんが、多分世界一大きいスマブラ系Webサイトだと思います。

smashboards.com

他にもきっとありますが、列挙はとりあえずここまで。

スマブラ系Webサイトを分類

さて、本題の分類に入ります。上で挙げたWebサイトたちをなんとか分類してみます。

分類方法はいくつもあると思いますが、今回は以下の2つの点に絞って考えました。

・コンテンツが運営者によって作られるか、運営者以外によって作られるか
・ユーザが閲覧するか、参加(書き込み)するか

この2つの点で考えた結果、以下の画像ような分類になりました。

f:id:harukisb:20161211021942p:plain

上の4つの分類を、Smashboardsがある右上をタイプ1、スマッシュレコードがある左上をタイプ2、ブログがある左下をタイプ3,スマメイトがある右下をタイプ4と呼びます。

タイプ1

タイプ1は、ユーザが閲覧するだけでなく書き込み等を通じて参加するWebサイトです。運営者はコンテンツを作るのではなく「場」を作り、ユーザはその上で活動します。

タイプ2

タイプ2は、ユーザは基本的には閲覧のみで、コンテンツは(半)自動で作られたWebサイトです。運営者自身がコンテンツを作るというよりも、運営者が作ったプログラムがコンテンツを作るような形です。

スマッシュレコードに関しては、運営者(つまり私)はスマブラのトーナメントを探すという段階は手動ですが、トーナメントさえ探してしまえは対戦結果のデータは自動でスマッシュレコードのデータベースに格納されます。(実はそれ以外にも手動でやることはありますが…)

スマキュレーションもブログとtwitchチャンネルを指定するところまでは(おそらく)手動ですが、その後はプログラムが記事や放送を自動で収集します。

また、この2つのサービスの共通点として「ネット上にあるデータを一箇所にまとめて見やすく表示する」という点があります。言い換えると、この2つのサービスにあるコンテンツはすべてインターネット上にある「既知」の情報だけだということです。

タイプ3

タイプ3は、タイプ2と同様にユーザは基本的には閲覧のみです(コメント機能を通じて参加することはできますが、あくまでメインは運営者が作ったコンテンツ。)。コンテンツは、運営者が1つ1つ手作りで作られます。例えば、このブログの文章は全て私が手入力したもので、自動生成されたものは1つもありません。

このタイプは、プログラミングの知識が無くても作れることが特徴です。そのため、数としてはこのタイプが圧倒的に多いでしょう。

タイプ4

タイプ4は、ユーザ参加型で、なおかつコンテンツが運営者によって作られるものです。私が思いついた中では、スマメイトがこのタイプに該当します。(スマメイトの日記機能をふまえるとタイプ1(右上)ですが、今回はスマメイトの核である対戦マッチング機能に絞って考えます。)

実際のところ、タイプ1との境界はかなり曖昧ですし、無理やり分ける必要も無いとは思います。ただ、強いていうならば、ユーザはコンテンツを作るというよりも、「対戦マッチング機能」というコンテンツを利用しているだけで、ユーザ自身がコンテンツを作っているわけではないと考えて、このタイプに置きました。ある意味では、スマメイトはオンラインゲームのようなものだという考えです。

作るとしたらどのタイプがオススメか

さて、もしあなたがスマブラ系Webサイトを作りたいとして、どのタイプを作るのがオススメでしょうか。結論を言うと、「プログラミングしないならタイプ3、するならタイプ2がオススメ。ユーザ参加型は大変だから作るなら覚悟が必要だよ」という感じです。

タイプ3(ブログなど)について

まず、プログラミング無しで作るとすると、実質的にタイプ3に絞られるといっていいでしょう。このタイプは、始めること自体は最も簡単です。ブログはものの5分あれば開設できますし、攻略サイトなどもいい感じに作れるサービスがあるようです(Weebly、Wixなど)。一番手軽な反面、コンテンツは自分で作らなくてはならないので、気がつくと1年も放置なんてことが多々あります。この記事を読んでいる人の中にも「そういえば昔ブログ作ったけど、もう◯年も放置してるな…」なんて人も居るんではないでしょうか。

とは言え、情報発信の手段としてはかなりオススメです。現状では情報発信のツールとしてはスマブラ界隈ではTwitterが中ですが、Twitterで発信した情報はgoogle検索にもひっかかりずらく、どんなに有用な情報(たとえばテクニックやコンボ)でも、一瞬で流れてしまいます。個人的には、ちょっとしたテクニックやコンボであっても、Twitterではなくブログ等で書くことをオススメします。

タイプ1、タイプ4(ユーザ参加型タイプ)について

次に、ユーザ参加型であるタイプ1(Smashboardsなど)とタイプ4(スマメイトなど)はどうでしょうか。この2つのタイプは、一言で言うとどちらもめっちゃ大変です。

理由は、当然ほかのタイプと比べて作ることそのものが大変というのが挙げられますが、それ以上、競合が多いため、ユーザに使ってもらうこと自体が難しいです。実はみなさんが普段利用しているTwitteryoutube、ニコニコ、Discordなどのスマブラに特化しない多くのサイトが競合です。ほとんどのことはこれらで済ますことが可能で、これらのサイトと競合するには、Smashboardsやスマメイトのようにスマブラに特化して差別化する必要があります。

例えば、もしもスマメイトがただの対戦募集掲示板のようなものだったら、Twitterで十分です。Twitter等の汎用サービスではできない機能をもたせることで、初めてWebサイトとしての需要が生まれます。しかし、それは簡単なことではありません。

またユーザ参加型なので、ユーザからの問い合わせへの対応等で、運営コストも高いと思われます。

タイプ2(スマッシュレコード、スマキュレーション)について

さて、なぜタイプ2の「ユーザは閲覧のみ、コンテンツは(半)自動で作られたもの」というWebサイトがオススメなのでしょうか。それは、以下の理由からです。

  • タイプ3のように、自分でコンテンツを手作りする必要がない
  • 作るのが比較的楽
  • 運営も楽

なので、必要なものは「アイディアと、(初歩的な)プログラミング技能と、やる気」だけです。

例えば、スマッシュレコード開始当初のコンテンツは、challongeというトーナメント管理サイトから収集したものだけでした。今でこそキャラ情報やプレイヤーランキングが追加されていますが、challongeのデータを収集しまとめただけでも1つのサイトとして十分成立します。

また、のちょうさんのスマキュレーションも、開始当初はブログ情報を集める機能のみで、ページ数も1ページのみの大変シンプルな構造でしたが、「今まで点在していたスマブラ系ブログを1つにまとめて、最新記事を簡単に追えるようにした」という非常に価値のあるサイトです。

(ちなみにのちょうさんのブログによると、スマキュレーションは「思いついたその日で作れたサイト」だったそうです。やばい)

kinocolog.com

っというわけでスマッシュレコードもスマキュレーションも

  • コンテンツはネット上にあるものを集めて、見やすくしただけ
  • 比較的低コストで作られた
  • 運営はたまにトーナメントの結果を更新したり、監視するブログ・twitchチャンネルを増やすだけ(多分)

という条件が揃っています。もちろん作るにはプログラミングが必要です。しかし、今やプログラミングはPCとインターネットとやる気さえあれば誰でも身につけられるのでかなりオススメです(dotinstallとか)。余談ですが、学生であれば、タイプ3(ブログなど)ではないWebサイトを作ったことがあるという経験は就活においてかなりのアピールポイントになります。

集めるデータについてですが、「スマブラーが利用しているWebサービス」に着目するのがオススメです。スマッシュレコードではchallongeに、スマキュレーションではブログとtwitchに着目しました。さて他にどんなものがあるでしょうか?

終わりに

いかがだったでしょうか。実際にスマブラ系Webサイトを作った私自身の経験からすると、実際に使ってもらってTwitterやオフなどで褒められたりするとうおおおおおおってくらい嬉しいです。

それと、今のスマブラ界はインターネット上での情報整理という点ではかなり遅れを取っている状況だと感じています。Twitter、画像、動画等の検索性の低いところに情報が集中して、検索しやすい形で残らないので、新規参入者がスマブラを始めるのに大きな障壁となっています。このことに関しては、あばだんごさんも以前ブログでこう書かれています。

僕が1番言いたいのは、検索エンジンに引っかかる形で情報を発信してほしいということです。今でこそTwitterのシェアが広がって新規参入はしやすいものの、新規の人・既存の人を含めわからない情報が検索しにくいです。これは特にスマ4界隈に顕著だと思います。Twitterに発言したその後にでもできれば自分のブログやサイト、検索にひっかかる攻略サイトにまとめてみてください。いつか絶対役に立ちます。

abadango.com

っというわけで、コレを機に何かはじめてみませんか!

スマブラ4のプレイヤー間で「三すくみ」はどのくらいの割合で成立するか

これは スマブラ Advent Calendar 2016 (その1)の1日目の記事です。その2はこちら

はじめに

私は、スマブラ4とスマブラDXのオフライン大会の戦績を集めたサイト、スマッシュレコードを運営しています。このサイトには、現時点で100以上のトーナメント、1万試合以上の試合結果が集められています。 今日は、スマッシュレコード内にあるデータを使って、スマブラ4においてどの程度の割合で三すくみが成立するかを検証してみました。

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三すくみとは何か

三すくみとはいわゆるじゃんけんのグーチョキパーのような関係のことを指します。つまり、AがBに勝ち、BがCに勝ち、CがAに勝つ関係のことです。

一般的な1対1の勝負事では、A < Bかつ B < Cのとき、"大抵の場合は"A < Cが成り立ちそうな気がしますね。たとえば、1回戦でAに勝ったBが、2回戦でCに負けたとします。このとき、AとCは直接対戦していませんが、実際に対戦したとすれば大抵はCが勝ちそうです。

しかし、当たり前ですが、"必ず"Cが勝つわけではありません。じゃあ実際のところどのくらいの割合でAが勝つの?というのを知ろうというのが今回の目的です。

いくつかの前提条件

今回は、以下の条件でデータの集計を行いました。

  • 2016年5月20日以降に行われた試合(現時点でスマブラ4の最後のアップデートがあった日です)
  • プレイヤーの勝敗は、勝敗数は考えず、最後の結果のみで考える
    • AとBが10勝1敗だったとしても、Bが最後に勝っていたら「BはAに勝った」とします

なお、スマッシュレコード内にあるデータはプレイヤー名の表記ゆれなどの問題で、必ずしも正しいとは限りません。ただ、大部分は正しいのでこの検証では大した誤差は出ないと思います。

結果発表

さて、三すくみの割合はというと…

プレイヤー数が1218人

そのうち、お互いに対戦経験のあった3人組の組合せは数は2870

そして、そのうち三すくみの関係にあったのは452

っというわけで結果は…

452 / 2870で、15%でした!

予想と比べていかがだったでしょうか。個人的にはもっと少ないと予想していたので、思ったよりだいぶ多いなという印象です。

ちなみに、今回は期間を2016年5月20日以降とし、勝敗数は考えずに最後の結果のみで考えましたが、これらを変えてみてもだいたい結果は変わらず15%前後でした。おもしろいですね。

追加検証その1 - 上位のみに絞ったら

ところで、この検証ではプレイヤー数が1218人でした。これを、スマブラ4日本プレイヤーランキングの上位50人や100人のみに絞るとどうなるでしょうか。一般に、実力が近い3人組ほど三すくみが発生しやすいだろうと思われるので、ランキング上位者のみで絞れば三すくみの割合も高くなることが予想されます。

そして、結果はまさに予想通りで、上位100人では約20%(238/1182)、上位50人では約21%(117/550)、上位25人では約24%(50/208)の割合で三すくみが成立していました。結果が出た時、予想通りすぎて思わず笑みがこぼれましたね。

追加検証その2 - スマブラDXではどうか

同様の検証をスマブラDXでもやってみたところ、三すくみの割合はおよそ10%となりました(期間を変えてもほぼおなじ)。これは言い換えると「AがBに勝ち、BがCに勝つとき、AがCに勝つ割合は90%」であることを意味します。スマ4よりも一人勝ちの割合が大きいことが何を意味するのかと言うと、スマ4よりもスマDXの方が「番狂わせが起こりにくい」ゲームということ…でしょうか。

どうしてスマDXのほうが番狂わせが起こりにくいのでしょうか。いくつかそれっぽい理由が考えられます。

スマブラ4がまだ発売して間もない(と言っても2年経っていますが)ためまだまだ過渡期であるのに比べて、スマブラDXは発売してから15年も経過している成熟したゲームだからかもしれません。はたまた、ストック数の違い(スマ4は2ストック、スマDXは4ストック)かもしれませんし、キャラ数の違いや、キャラ相性の性質が異なるからかもしれません。みなさんはどう思われるでしょうか。答えは誰にもわかりませんが、あれこれ考えるのは楽しいですね。

まとめ

いかがだったでしょうか。これからもスマッシュレコードのデータを使ってあれこれ分析してみようかなぁと思っています。

この他にもこんな数が知りたいというのがあればぜひともご提案くださいな。

また、他の競技(スポーツでもゲームでも)での三すくみの割合があると私の好奇心が満たされるので、持ってる方or調べた方が居たらぜひお知らせください!

スマブラ4プレイヤーランキングの計算方法

この記事では、2016年11月にsmash record上で公開したJAPAN Power Rankings - Smash 4のランキング算出方法について説明します。

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SSB4 Player Rankings - SMASH RECORD

ざっくり説明すると、以下のような計算方法になっています。

  • 大会で入賞するとポイントを獲得し、合計ポイントの多さで順位が決まる
    • 獲得順位が高いほど獲得するポイントが高い
    • 大会の参加人数が多いほどポイントが高い
    • 直近の大会ほどポイントが高い
  • 出場した大会のうち、獲得ポイントが高い6個の大会のみが考慮される
    • 出場回数が2回以下のプレイヤーはランキングに入れない
    • 出場回数が3回~5回のプレイヤーは、擬似的に6回出場したことにするために、獲得ポイントに[6 / 出場回数]を掛ける
  • 考慮に入れる大会は1年以内に開催された以下の大会シリーズ
    • HST(北海道)
    • TSC(東北)
    • ウメブラ(関東)
    • カリスマ(中部)
    • スマブラ(関西)
    • ヒロスマ(中国地方)
    • 修羅ブラ(九州)

ポイントについて

プレイヤーランキングは、大会に出場することで得られるポイントの多さによって決定されます。この方式は、テニスや卓球と(ほぼ)同じ方式です。ここでは、ポイントがどのように決定されるかについて説明します。

獲得ポイントを決定する要素は「順位」「大会」「経過日数」の3つです。簡単に言えば「順位が高いほどポイントが多い」「勝つのが難しい大会ほどポイントが多い」「最近の大会ほどポイントが多い」となっています。具体的には、獲得ポイントの計算式は以下のようになっています。

順位ポイント * 大会人数 * ネイピア数^(1-([経過日数]/365))

以下ではそれぞれ3つの要素について説明します。

1. 順位

順位が高いほどポイントが多いのはあまりにも自明です。問題は「どのようにポイントを振り分けるか」という点です。テニス、卓球、バドミントンでの振り分け方を調べてみましたが、どれもバラバラだったので、どうやら唯一の正解のようなものは無さそうな感じです。 今回作ったランキングでは、順位ポイントの振り分け方は以下のようになっています。

順位 順位ポイント
1位 800
2位 700
3位 600
4位 500
5位 400
7位 288
9位 192
13位 128
17位 80
25位 40
33位 16
49位 8
65位 4
97位 2
97位未満 0

この振り分け方は、smashboardのランキングシステムのをそのまま流用しました。smashboardのポイントは、1位と2位の差が比較的小さく設定されているのが特徴です。たとえば、テニスでは、1位のポイントが400,2位のポイントが240と2倍近い差があります。

ちなみに、ウメブラのシードポイントでは、順位の逆数を順位ポイントとしています。つまり、1位のポイントをXとすると、2位のポイントはX/2、4位のポイントはX/4となります。この方式では、たとえば少し極端な例ですが「2位を2回獲得したプレイヤーAと、1位と33位を1回ずつ獲得したプレイヤー」が居たとすると、Aが(X/2 + X/2)、BがX+(X/33)となり、Bの方が高いランクとなります。個人的には、プレイヤーAの方が高いランクであるべきだと感じたので、順位の逆数を順位ポイントとするのは避けました。ただ、基本的には順位ポイントには正解が無いというのが実際のところだと思います。

2. 大会

今回は「その大会で勝つのがどれほど難しいか」を決めるのに、人数をそのまま採用しました。大会人数が多いほど獲得ポイントが大きいというのは妥当に見えます。しかし実はこれも少し議論の余地があります。たとえば、海外からNairo,Dabuz、Mr.Rという世界最上位プレイヤーが参戦した出場者300人のウメブラSATと、日本人のみが出場する300人規模の大会では、前者のほうが制するのが難しいと思われるため、前者の大会の方がより多いポイントが与えられるべきとも言えます。そこで、単純な人数以外にも加味する必要がありそうです。
実際に、卓球では大会を5つにランク分けし、その大会のランクによってポイントが決まります。オリンピックと世界選手権が最上位に位置し、人数は考慮されていません。

スマブラのランキングでも大会を格付けをしたほうが良いかと思いましたが、実際は日本国内で最もレベルが高いと思われるウメブラとスマバトがほぼおなじくらいの規模であること(200~300)、それ以外の大会はその2シリーズよりも規模が小さい(50~100)ことから、人数をそのまま採用しました。ただ、将来的に人数とは別の格付けを採用する可能性はあります。

3. 経過日数

直近の大会ほど高くするために、指数関数を使いました。一方で、ウメブラシードポイントでは、一次関数を使っています。時間経過によって以下のようにポイントの比率が変わります(実際は日数で計算しているので若干誤差があります)。

nヶ月前 ポイント(指数関数) ポイント(一次関数)
0 2.718 12
1 2.500 11
2 2.300 10
3 2.117 9
4 1.947 8
5 1.792 7
6 1.648 6
7 1.516 5
8 1.395 4
9 1.284 3
10 1.18 2
11 1.08 1
12 1.0 0

一次関数では、たとえば11ヶ月前の大会と10ヶ月前の大会で2倍差が出てしまうので、それを修正するために指数関数を採用しました。とは言え、まあ実際のところはそんなにランキングには影響しません。(ちなみに、テニスでは経過日数は考慮しないようです。)

出場回数と合計ポイントの関係

テニスのランキングでは、得られたポイントがそのままランキングとなりますが、ここではポイントの高い順から6つの大会に絞ることにしました。理由は地域差を小さくするためです。得られたポイントがそのままランキングとなる方式だと、大会が多く開催される地域(関東、関西)にいるプレイヤーが必然的に有利となってしまうので、こういった形にしました。とはいえ、上位6つが採用されるということは多くの大会に出たほうが得なので、依然として地域差はありますが、まぁやらないよりはマシということで…

それと、ランキングに入るための最低出場回数を2としました。ミシガンのランキングでは「3ヶ月以内に6回以上大会に出場しないとランキングに入れない」というルールがあり、これを真似たものです。アメリカでは毎週のように大会が開かれるので3月に6回以上となっていますが、日本で同じ基準を採用するとランキングに入れるプレイヤーが0となってしまうので、日本のオフ大会開催頻度に合わせて、ここでは「1年に3回以上」としました。

また、出場回数が少ないプレイヤーは、擬似的に6回出場したことにするために、獲得ポイントに[6 / 出場回数]が掛けられます。簡単に言えば、1位を1回、3位を2回とったプレイヤーは、1位を2回、3位を4回とったときのポイントとなります。一見すると、そこそこ理にかなっているように見えますが、実は少しだけ危険な計算方法となります。どう危険かというと「大会に出場することによって、合計獲得ポイントが下がる」ことがあり得てしまいます。

たとえば、大会に3回出場して獲得ポイントが5000だったとします。このとき、6 / 3が掛けられるのでポイントが10000となります。次に、このプレイヤーが大会に出場するも奮わず500ポイントしか獲得できなかったとします。このとき、5500 × (6 / 4) = 8250となり、合計ポイントが下がってしまうのです。

個人的な考えとして、「大会に出場してしまったせいでランク(合計ポイント)が下がる」ことは無くしたいというのが本音です。たとえば、遠くまで遠征して、結果として合計ポイントが下がってしまったら、あまり気分は良くないはずです。大会は「出場して損がない」ものであるべきというのが私の考えです。

これを解消するには、ランキングに載るための最低出場回数を6に引き上げて、このシステムを無くしてしまえば良いのですが、中には少ない回数で高い結果を残しているプレイヤーも居るので、そういった層をランキングから外すこととなってしまいます。次に、最低出場回数を引き下げるという方法もありますが、少ない回数で評価してしまうと過大評価するおそれがあります。

色々な葛藤がありましたが、結果としてこのようなシステムとなりました。出場回数が少ないプレイヤーでもランキングに入れて、かつ大会に出場しても損することがないシステムがあればよいのですが、今回は妥協しました…

考慮に入れる大会について

現在日本では日本各地で開かれていおり、ルール、規模、レベル、環境などそれぞれです。大学の文化祭などで開かれるような小規模なものまで含めたすべての大会を考慮に入れるよりも、線引をひいて考慮に入れる大会と入れない大会を分けたほうが良さそうです。

今回は北海道、東北、関東、中部、関西、中国、九州から1つずつ選ぶ形としました。別の言い方をすると、大学大会、闘龍門、KVOなどは考慮に入れませんでした。

しかし、考慮に入れていない大会シリーズの中にも、入れても良さそうな大会はたくさんあります。たとえば、東京理科大学で開かれる「理科ブラ」シリーズは開催頻度、規模、レベルともに申し分のない大会です。理科ブラ6ではEVO 2016 2位のかめめ選手、EVO 2016 5位のあばだんご選手、ウメブラSAT優勝のKEN選手が出場する世界大会顔負けのレベルの高さの大会で、日本の他の大会と比較しても、ウメブラ、スマバトに次ぐレベルの高さと言っても過言ではないほどです。しかし、関東にはウメブラシリーズがあるため今回はランキングには考慮しませんでした。今後、考慮に入れる大会を変更する可能性は十分にあります。

終わりに

以上が現時点でのプレイヤーランキングの計算方法となります。まだまだ改善の余地たっぷりなので、何か意見等あればお気軽にどうぞ。

それから、全てのポイントの自動的に計算できる形にしているので、「地域ごとのランキング」「任意の期間におけるランキング」「キャラごとのランキング」など、様々なランキングをsmash record上で見られるようにしていく予定です。

参考にしたものたち

スマブラ for Wii U 大会 シード選出方法とポイントランキング : 関東 スマブラ for 3DS / Wii U オフ大会 ウメブラ

#PGR Methods - Articles - Panda Global

テニスATPランキングの仕組みと計算方法をちゃんと理解しよう | いろはに情報館

コラム|卓球世界ランキングのシステム(仕組み)の解説 - 卓球ポータル|卓球動画・卓球大会結果・卓球ニュース

Umebura 24 | Smashboards

Overview Ranking - Badminton World Federation

レイティング・ランキングの数理