Harukiのスマブラなどブログ

スマブラ(for)やスマブラ系Webサービスについて書いていきます

スマブラ4プレイヤーランキングの計算方法

この記事では、2016年11月にsmash record上で公開したJAPAN Power Rankings - Smash 4のランキング算出方法について説明します。

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SSB4 Player Rankings - SMASH RECORD

ざっくり説明すると、以下のような計算方法になっています。

  • 大会で入賞するとポイントを獲得し、合計ポイントの多さで順位が決まる
    • 獲得順位が高いほど獲得するポイントが高い
    • 大会の参加人数が多いほどポイントが高い
    • 直近の大会ほどポイントが高い
  • 出場した大会のうち、獲得ポイントが高い6個の大会のみが考慮される
    • 出場回数が2回以下のプレイヤーはランキングに入れない
    • 出場回数が3回~5回のプレイヤーは、擬似的に6回出場したことにするために、獲得ポイントに[6 / 出場回数]を掛ける
  • 考慮に入れる大会は1年以内に開催された以下の大会シリーズ
    • HST(北海道)
    • TSC(東北)
    • ウメブラ(関東)
    • カリスマ(中部)
    • スマブラ(関西)
    • ヒロスマ(中国地方)
    • 修羅ブラ(九州)

ポイントについて

プレイヤーランキングは、大会に出場することで得られるポイントの多さによって決定されます。この方式は、テニスや卓球と(ほぼ)同じ方式です。ここでは、ポイントがどのように決定されるかについて説明します。

獲得ポイントを決定する要素は「順位」「大会」「経過日数」の3つです。簡単に言えば「順位が高いほどポイントが多い」「勝つのが難しい大会ほどポイントが多い」「最近の大会ほどポイントが多い」となっています。具体的には、獲得ポイントの計算式は以下のようになっています。

順位ポイント * 大会人数 * ネイピア数^(1-([経過日数]/365))

以下ではそれぞれ3つの要素について説明します。

1. 順位

順位が高いほどポイントが多いのはあまりにも自明です。問題は「どのようにポイントを振り分けるか」という点です。テニス、卓球、バドミントンでの振り分け方を調べてみましたが、どれもバラバラだったので、どうやら唯一の正解のようなものは無さそうな感じです。 今回作ったランキングでは、順位ポイントの振り分け方は以下のようになっています。

順位 順位ポイント
1位 800
2位 700
3位 600
4位 500
5位 400
7位 288
9位 192
13位 128
17位 80
25位 40
33位 16
49位 8
65位 4
97位 2
97位未満 0

この振り分け方は、smashboardのランキングシステムのをそのまま流用しました。smashboardのポイントは、1位と2位の差が比較的小さく設定されているのが特徴です。たとえば、テニスでは、1位のポイントが400,2位のポイントが240と2倍近い差があります。

ちなみに、ウメブラのシードポイントでは、順位の逆数を順位ポイントとしています。つまり、1位のポイントをXとすると、2位のポイントはX/2、4位のポイントはX/4となります。この方式では、たとえば少し極端な例ですが「2位を2回獲得したプレイヤーAと、1位と33位を1回ずつ獲得したプレイヤー」が居たとすると、Aが(X/2 + X/2)、BがX+(X/33)となり、Bの方が高いランクとなります。個人的には、プレイヤーAの方が高いランクであるべきだと感じたので、順位の逆数を順位ポイントとするのは避けました。ただ、基本的には順位ポイントには正解が無いというのが実際のところだと思います。

2. 大会

今回は「その大会で勝つのがどれほど難しいか」を決めるのに、人数をそのまま採用しました。大会人数が多いほど獲得ポイントが大きいというのは妥当に見えます。しかし実はこれも少し議論の余地があります。たとえば、海外からNairo,Dabuz、Mr.Rという世界最上位プレイヤーが参戦した出場者300人のウメブラSATと、日本人のみが出場する300人規模の大会では、前者のほうが制するのが難しいと思われるため、前者の大会の方がより多いポイントが与えられるべきとも言えます。そこで、単純な人数以外にも加味する必要がありそうです。
実際に、卓球では大会を5つにランク分けし、その大会のランクによってポイントが決まります。オリンピックと世界選手権が最上位に位置し、人数は考慮されていません。

スマブラのランキングでも大会を格付けをしたほうが良いかと思いましたが、実際は日本国内で最もレベルが高いと思われるウメブラとスマバトがほぼおなじくらいの規模であること(200~300)、それ以外の大会はその2シリーズよりも規模が小さい(50~100)ことから、人数をそのまま採用しました。ただ、将来的に人数とは別の格付けを採用する可能性はあります。

3. 経過日数

直近の大会ほど高くするために、指数関数を使いました。一方で、ウメブラシードポイントでは、一次関数を使っています。時間経過によって以下のようにポイントの比率が変わります(実際は日数で計算しているので若干誤差があります)。

nヶ月前 ポイント(指数関数) ポイント(一次関数)
0 2.718 12
1 2.500 11
2 2.300 10
3 2.117 9
4 1.947 8
5 1.792 7
6 1.648 6
7 1.516 5
8 1.395 4
9 1.284 3
10 1.18 2
11 1.08 1
12 1.0 0

一次関数では、たとえば11ヶ月前の大会と10ヶ月前の大会で2倍差が出てしまうので、それを修正するために指数関数を採用しました。とは言え、まあ実際のところはそんなにランキングには影響しません。(ちなみに、テニスでは経過日数は考慮しないようです。)

出場回数と合計ポイントの関係

テニスのランキングでは、得られたポイントがそのままランキングとなりますが、ここではポイントの高い順から6つの大会に絞ることにしました。理由は地域差を小さくするためです。得られたポイントがそのままランキングとなる方式だと、大会が多く開催される地域(関東、関西)にいるプレイヤーが必然的に有利となってしまうので、こういった形にしました。とはいえ、上位6つが採用されるということは多くの大会に出たほうが得なので、依然として地域差はありますが、まぁやらないよりはマシということで…

それと、ランキングに入るための最低出場回数を2としました。ミシガンのランキングでは「3ヶ月以内に6回以上大会に出場しないとランキングに入れない」というルールがあり、これを真似たものです。アメリカでは毎週のように大会が開かれるので3月に6回以上となっていますが、日本で同じ基準を採用するとランキングに入れるプレイヤーが0となってしまうので、日本のオフ大会開催頻度に合わせて、ここでは「1年に3回以上」としました。

また、出場回数が少ないプレイヤーは、擬似的に6回出場したことにするために、獲得ポイントに[6 / 出場回数]が掛けられます。簡単に言えば、1位を1回、3位を2回とったプレイヤーは、1位を2回、3位を4回とったときのポイントとなります。一見すると、そこそこ理にかなっているように見えますが、実は少しだけ危険な計算方法となります。どう危険かというと「大会に出場することによって、合計獲得ポイントが下がる」ことがあり得てしまいます。

たとえば、大会に3回出場して獲得ポイントが5000だったとします。このとき、6 / 3が掛けられるのでポイントが10000となります。次に、このプレイヤーが大会に出場するも奮わず500ポイントしか獲得できなかったとします。このとき、5500 × (6 / 4) = 8250となり、合計ポイントが下がってしまうのです。

個人的な考えとして、「大会に出場してしまったせいでランク(合計ポイント)が下がる」ことは無くしたいというのが本音です。たとえば、遠くまで遠征して、結果として合計ポイントが下がってしまったら、あまり気分は良くないはずです。大会は「出場して損がない」ものであるべきというのが私の考えです。

これを解消するには、ランキングに載るための最低出場回数を6に引き上げて、このシステムを無くしてしまえば良いのですが、中には少ない回数で高い結果を残しているプレイヤーも居るので、そういった層をランキングから外すこととなってしまいます。次に、最低出場回数を引き下げるという方法もありますが、少ない回数で評価してしまうと過大評価するおそれがあります。

色々な葛藤がありましたが、結果としてこのようなシステムとなりました。出場回数が少ないプレイヤーでもランキングに入れて、かつ大会に出場しても損することがないシステムがあればよいのですが、今回は妥協しました…

考慮に入れる大会について

現在日本では日本各地で開かれていおり、ルール、規模、レベル、環境などそれぞれです。大学の文化祭などで開かれるような小規模なものまで含めたすべての大会を考慮に入れるよりも、線引をひいて考慮に入れる大会と入れない大会を分けたほうが良さそうです。

今回は北海道、東北、関東、中部、関西、中国、九州から1つずつ選ぶ形としました。別の言い方をすると、大学大会、闘龍門、KVOなどは考慮に入れませんでした。

しかし、考慮に入れていない大会シリーズの中にも、入れても良さそうな大会はたくさんあります。たとえば、東京理科大学で開かれる「理科ブラ」シリーズは開催頻度、規模、レベルともに申し分のない大会です。理科ブラ6ではEVO 2016 2位のかめめ選手、EVO 2016 5位のあばだんご選手、ウメブラSAT優勝のKEN選手が出場する世界大会顔負けのレベルの高さの大会で、日本の他の大会と比較しても、ウメブラ、スマバトに次ぐレベルの高さと言っても過言ではないほどです。しかし、関東にはウメブラシリーズがあるため今回はランキングには考慮しませんでした。今後、考慮に入れる大会を変更する可能性は十分にあります。

終わりに

以上が現時点でのプレイヤーランキングの計算方法となります。まだまだ改善の余地たっぷりなので、何か意見等あればお気軽にどうぞ。

それから、全てのポイントの自動的に計算できる形にしているので、「地域ごとのランキング」「任意の期間におけるランキング」「キャラごとのランキング」など、様々なランキングをsmash record上で見られるようにしていく予定です。

参考にしたものたち

スマブラ for Wii U 大会 シード選出方法とポイントランキング : 関東 スマブラ for 3DS / Wii U オフ大会 ウメブラ

#PGR Methods - Articles - Panda Global

テニスATPランキングの仕組みと計算方法をちゃんと理解しよう | いろはに情報館

コラム|卓球世界ランキングのシステム(仕組み)の解説 - 卓球ポータル|卓球動画・卓球大会結果・卓球ニュース

Umebura 24 | Smashboards

Overview Ranking - Badminton World Federation

レイティング・ランキングの数理

スマブラ4のプレイヤーランキングを作ります宣言

表題の通り、これからスマブラ4のプレイヤーランキングを作ろうと思っています(DXは未定…)。

私のサイト、スマッシュレコードでは、スマブラ4のオフ大会が100個近く、試合数にしてなんと1万試合以上のデータが蓄積されています。この量であればプレイヤーランキングを作るのに十分ですし、私自身もプレイヤーランキングを作るという発想自体はこのサイトを作る前から持っていました。しかし、こちらの記事にもあるように、smash recordにあるデータは100%正確でないことや、私ごときがプレイヤーを格付けするなんておこがましいという気持ちから、あまり作ろうという気にはなれませんでした。

しかし最近になって、やっぱり作ってみようという気持ちが大きくなってきました。プレイヤーランキングは誰もが気になる情報で確実に需要があり、何人から「作らないの?」と言われることもありました。また、おかげさまでsmash recordの認知度もかなり大きくなり、「日本でプレイヤーランキングを作るのにふさわしい人は誰か?」と言われれば、「まぁ俺だよね、HAHAHA」と胸を張って言えるくらいにはなりました(自惚れ)。データの正確性については未だにクリアできていませんが、上位勢の結果に関して言えばかなり正確であることや、そもそも正確性が100%になることはほぼありえないので、100%になることを待っていたらいつまで経っても作れません。っというわけで、作ってしまえーという気分になりました。

世界に目を向けると、Panda globalというeスポーツチームがPanda Global SSB4 Rankingsというランキングを発表しています。Panda globalは、PGstatsという、スマ4の戦績を集めて集計するチームを持っています(statsとはstatistics、統計データという意味です)。このランキングは、主要な大会の結果と、Xファクターと呼ばれるトッププレイヤー達による"主観"を基に作られています。詳しくは自分で調べていただくとして、大事なことは、どうやらこのランキングは多くの部分が手作業で作られているということです。

私が作るプレイヤーランキングは、出来る限り手作業部分を排除し、プログラムの計算によって作成されるようなものを目指します。理由はめんどくさいから…ではなく、自動化することは様々なメリットがあるからです。

1つ目のメリットは速さです。Panda Globalのランキングは現時点で5ヶ月間更新されていませんが、ランキング作成を自動化すれば理想的には1つの大会が終わった瞬間にランキングを更新することが出来ます。

もう1つの大きなメリットは、ランキングの作り方を柔軟にすることが可能になることです。例えばランキングを作成するのに用いるトーナメントを絞れば「2015年に開かれた大会結果のみを使ったランキング」や「関東の大会結果のみを使ったランキング」などが、一瞬で作ることが出来ます。また、現時点では実装は未定ですが、プレイヤーの使用キャラと住んでる場所の情報があれば「九州のプレイヤーランキング」や「関西のディディー使いランキング」なんてのも一瞬で作れます。このように、データが構造的に格納されていて、プログラムによって計算可能な状態であれば、「好きなランキングが一瞬で」手に入るという非常に大きなメリットが有ります。

っというわけで、今ランキングの作り方等も含めて色々と調べています。はじめはまず単純な日本ランキングを公開して、徐々にユーザが場所や期間を自由に指定できる機能を追加していく予定です。また、ランキング作成にあたって大会スタッフ様に協力を仰ぐことがあるかと思うので、そのときはよろしくおねがいします。

スマブラの大会を開くうえで最低限注意すべきこと

この記事は、「スマブラ大会を開きたいんだけど、どうしたらいいんだろう」という人向けに、最低限ここだけは抑えておくべきところを書きました。例えば、大学の文化祭で大会を開きたいと思っている人に参考にしてもらいたいと思っています。筆者自身は大会運営者でもなんでもないため、あくまで参加者目線という形になります。

単に「スマブラ大会」と言っても形態は様々です。そもそもスマブラというゲームはパーティゲームなので、他の格ゲーと違ってルールの自由度がかなり大きいです。ルールによってみんなでわいわい楽しむパーティゲームになることもあれば格闘ゲームのような競技性の高いゲームにもなります。

この記事では、パーティゲームとしてのスマブラ大会と、競技としてのスマブラ大会の両方について解説します。

ちなみに、私自身はスマ4がメインなので、スマ4寄りの説明になってしまっていますが、どのスマブラでも共通する部分が多いと思います。

参加者層はどこか

まず、大会を開くにあたって、参加者層を決めましょう。簡単に言えば「大人から子供までワイワイ楽しむ大会」にするか「ガチ勢たちが真剣に優勝を目指すような大会」にするかを決める必要があります。 前者であれば、ルール等はそこまで細かいことを気にする必要はありません。逆に、後者のようなガチ勢向け大会を開きたい場合には、ルールや設備などをなるべく細かく決める必要があります。

大会を広める

参加者層に関わらず、Twitterが一番効果的でしょう。ガチ勢向け大会を開く場合は、有名人にリプを送ってRTをお願いするなんてのも有りでしょう(実際にやってくれるかは別ですが)。

参加者登録をする

あまり大掛かりな大会でない場合は当日受け付けでも十分かもしれませんが、事前に人数を把握できるというメリットから、当日受付よりも事前にインターネットで受付登録をするのをオススメします。スマ4の大会ではこくちーずというサービスがよく使われています。多くの大会では、出場者とは別に見学枠を用意しているようです。

必要な設備を用意する

会場の設備とは、具体的には言うと

  • 場所(公民館、大学の教室など)
  • スタッフ
  • モニター
  • ゲーム機本体
  • (コントローラー)

などです。会場の広さとモニターとゲーム機の台数によって、参加者数が決まるという感じになるかと思います。日本国内の大会では、モニターは運営側が用意し、ゲーム機本体は参加者に持ち込んで貰うという形が多いです。ただし、ゲーム機本体はそれなりの重さなので、持ってきてもらった参加者には何らかの優遇措置(参加料割引、抽選優先など)をすると集まりやすいかもしれません(それでも結構難しかったりするのですが…)。

ここで注意が必要なのがモニターの遅延です。簡単に言うと、ボタンを押してから実際にその入力が反映されるまでの時間がモニターによって異なるということです。大学などにあるモニターはゲーム向けでないため多少の遅延があることが多いです。特にガチ勢はかなり気にする要素なので、ゲーム用のモニタを用意するのが一番良いですが、できなければ最低でもモニター情報(型番等)を事前に公開しておくのが望ましいでしょう。

ちなみに、WiiUの場合はゲームパッドで出来るじゃないかと思われるかもしれませんが、さすがにディスプレイが小さいので避けたほうが良いでしょう。大会とは無関係なフリー台としてなら有りかもしれません。

ルール

決める要素としてはステージ、アイテム、時間/ストック制、人数(1対1か、4人制か)などがあります。ワイワイ系の大会向けルールとガチ大会向けルールは大きく異なります。

ワイワイ系の大会向けルール

ワイワイ感を出すなら、

  • 時間制(3分以上?)
  • アイテム有り
  • 4人制(もしくはそれ以上)
  • ステージランダム(ただしいくつかの不向きなステージは消す)

あたりがいいでしょう。ステージはランダムで基本的にどのステージでもいいですが、広すぎるステージは盛り上がりに欠ける可能性があるので避けたほうが良いかもしれません。(スマ4だとエンジェランド洞窟大作戦、75mはやめたほうが無難)。アイテムは全部有りでいいでしょう。

トーナメント形式は敗者復活ありでもいいですし、なしでも良いでしょう。1本先取で、4人制なら上位2人が次の試合に進出くらいにするとよさそうです。

ガチ大会向けルール

最も簡単かつ無難なのが、既にあるガチ勢向けの大会ルールをできるだけそのまま使ってしまうことです。スマ4ではウメブラスマバトスマブラDXではMaster HandBattle Gateway等があります。
ステージ等の細かいルールはこれらのページを見ていただくとして、以下ではいくつか注意すべきことをピックアップします。

何本先取にするか

一番無難なのが2本先取です。1本先取だと運ゲーとか言われたりして嫌われます。逆に、3本先取だと最大5試合することになり、進行が長引く恐れがあります。基本的に2本先取、準決勝や決勝のみ3本先取にしてもよいかもしれません。

トーナメント形式はどうするか

大きく分けて以下の要素があります。

リーグ戦による予選を有りにするか

リーグ戦による予選は、弱い人でもすぐに敗退することがないというメリットがあります。ただし、時間が多くかかってしまうというデメリットがあります。国内の多くの大会では、リーグ戦のみ1本先取にするということが多いようです。1つのリーグを4人くらいにすればそこまで時間は掛かりませんが、時間が無い場合(または台数が少ない)場合はリーグ戦無しでトーナメントのみにするのがよいでしょう。

シングルイリミネーション(いわゆる普通のトーナメント)にするか、ダブルイリミネーション(簡単に言うと敗者復活戦有り)にするか

ダブルイリミネーションにすることを強く勧めます。上で挙げた大会は全てダブルイリミです。シングルイリミネーションは参加者の満足度がかなり低いという印象です。時間の都合などでダブルイリミネーションにできないならば、ガチ勢向け大会は諦めましょう。そのくらい重要です。もしくは、対戦会や交流会のサブイベントとしてシングルイリミのトーナメントを開くという手もありますが、いずれにしてもメインイベントでシングルイリミネーションはオススメできません。

システムが若干複雑で、大会に掛かる時間もシングルイリミネーションに比べてかなり掛かってしまいますが、challongeというWebサイトを使えばそこそこ簡単に作れるのでおすすめです。英語なのがネックですが、検索すれば使い方も出てくると思います。
他のスポーツでは馴染みのないダブルイリミネーションというシステムですが、ゲームの大会ではどちらかと言えばこちらが標準です。

それと、同じ敗者復活制でも、「オリジナルの敗者復活制」みたいなのはオススメしません。即席でシステムを作ると穴ができることがあるからです。例えば、負けたほうが得をするようなシステムになり、試合が始まった途端にどちらが先に自殺するかの勝負になってしまったり…(それはそれで楽しそうですが)。challongeを使った敗者復活システムは多くの大会で使用されている完成度の高いシステムなので素直にそれを使うのがよいでしょう。

シードをどうするか(ガチ勢向け大会のみ)

ワイワイ系大会ではあまり考える必要はありませんが、ガチ勢向け大会ではシードについても考える必要があります。とは言え、ルール等とくらべて優先度は低めではありますが。 簡単に言えば、強い人同士が最初の方で当たらないようなトーナメントを作ればよいのですが、実は結構難しい問題です。スマブラ界にはテニスやサッカーのようなプレイヤーランキングのようなものが存在しないことがあり、「誰が強いか」を決めるのが難しいのです。 スマ4にはウメブラがシード用にランキングを作成しているので、これを参考にするといいかもしれません(ただし、このランキングはウメブラの結果に比重を置いているので若干歪みがある)。DXには現時点ではありませんが、作ろうという動きはあるようです。他のシリーズはちょっとわかりません…

シード人数は、参加者人数の20% ~ 30%くらいでしょうか。32人なら4~8人、64人なら8~16人くらいをシードプレイヤーとして、他のプレイヤーはランダムにするという感じかな…?このへん正直良くわかってないです…いずれにしても完全ランダムだと優勝候補者が1回戦で当たるような"ヤバい"トーナメントが出来てしまう可能性があるのでできれば避けるべきでしょう。

賞品

賞品に関しては「無しにするのが無難」という結論になります。
ここらへんは、賭博法に触れるという意味で重要な部分で、かつ私自身があんまり詳しくないので、下手に色々書くのはやめておきます。大会の形式や賞品によっては法律に触れてしまう可能性があるので、どうしても賞品を用意したいならばしっかりと調べておく必要があります。実際のところ、賞品の有無によって参加人数が変わることはそんなに無いと思うので、特別な理由がない限りはナシにするのが無難でしょう。

ルール等を事前に公開する

いずれの参加者層にするにしても、ルールや環境は事前に公開するのが望ましいです。事前に公開しておけば、「来てみたら思ってたのと違くてがっかり」という事態を避けることが出来ます。
日程や場所はもちろん、先述したモニター情報などの設備もかなり重要な情報です。できるだけ細かいところまで公開しておくと参加者が安心して参加できるでしょう。

詳しい人に協力してもらう

以上から分かるように、ガチ勢が満足する大会を開くのはかなり大変です。そのため、スマブラに詳しくない人だけで色々と考えてしまうのはかなり危険です。また、他のスポーツの常識をそのまま持ってくると痛い目にあってしまうでしょう。例を言うと、シングルイリミネーションは他のスポーツでは一般的な方法ですが、スマブラ大会においては好ましくありません。運営には、最近のスマブラ大会出場運営経験のある人が1人は欲しいところ。いない場合は、詳しそうな人に協力を頼むのがよいでしょう。

終わりに

色々書きましたが、私が言いたいことをまとめると

  • ワイワイ系大会ならあんまり細かいことは気にするな
  • ガチ勢向け大会は下手に開くとTwitterで色々言われるぞ
  • 2本先取にしろ。ダブルイリミネーションにしろ
  • 詳しい人に協力してもらえ
  • がんばって

です。

私自身はあくまで参加者なので、何か足りないところとかあればぜひコメントくださいな。

smash recordの今後の予定

私が開発しているスマ4とスマDXのオフ大会の結果やプレイヤーの使用キャラが検索できるWebサイト、smash recordの今後の実装予定です。

実装予定のもの

  • smashggに対応(実装済)
    現在トーナメントの情報はすべてchallonge.comから取ってきていますが、ウメブラSATがsmashggで開催されたことと、いつの間にかsmashggから簡単に情報が取れるようになっていたことから、smashggに対応させる予定です。とりあえずSATの戦績は早いところ入れたいので今はこれが最優先事項。それと、smashggから情報を取得すれば当然ながら海外の大きな大会の戦績も入れられるようになりますが、プレイヤー数がグッと増えて管理できなくなりそうなのでこれはちょっとあとになりそう。

  • キャラ検索
    つい最近、プレイヤーの使用キャラをwikiのように誰でも編集可能になりました。現時点でなんと700名近いプレイヤーにキャラ情報が追加されています。それに合わせて、プレイヤー名だけでなく使用キャラでも検索可能にする予定です。

  • 対戦動画追加機能
    使用キャラ編集機能と同様に、誰でも対戦動画を追加可能にする予定です。この機能とキャラ検索が組み合わさることで、特定のキャラの動画をまとめて検索できるようになるので、結構便利じゃないかと思ってます。

  • 英語版smash recordの作成
    日本のスマブラーを海外に広める目的として、smash recordを英語化を考えています。幸いsmash recordには日本語がほとんど無いのでWebサイトそのものを英語化にするのはそこまで大した労力ではありません。ただ、プレイヤー名と大会名を英語で表示しなければならないので、これらもwikiのように誰でも編集可能にする予定。ちなみに自動化は中々難しいっぽい。あとsmash recordって名前は英語話者からすると一般的すぎるっぽいからもしかしたら変えるかも…

  • 間違った情報を報告する窓口(実装済)
    以前にブログでも書きましたが、smash recordの情報は完璧ではありません。例えば、同じ名前を持った2人のプレイヤーを同一プレイヤーと認識してしまうことなどが発生した例があり、現時点では私が分かる範囲と、Twitterなどで報告を受けたケースのみに対応しています。(報告してくれた方々、本当にありがとうございます。)
    しかし、Twitterなどで直接報告するのは少し敷居が高いので、もっと敷居の低い仕組みを考えたいところ。 また、これもキャラ情報のように編集可能すれば良いという考えもありますが、キャラ情報のようにそこまで数が多くないことと、悪意を持った人に荒らされてしまうリスクから、報告を私自身が確認してから編集するような形にしたいと思っています。

アイディアはあるものの実装の目処が立ってないので書いてないのもいくつかありますが、このへんで。

EVOとその他のスマブラ大会、どちらに行くべきか?

僕はこれまで、EVOは2015年と2016年の2回、大きなスマブラ大会はParagon Los Angeles 2015(2日間開催)とGENESIS 3(3日間開催)に参加しました。これらの経験を踏まえて、EVOとその他のスマブラ大会とを

  • 雰囲気
  • 観光
  • 試合の本数
  • サブイベント

の4つの点でれぞれの長所短所を書いていこうと思います。海外大会に行きたいけどどの大会に行けばいいのか迷ってる人の助けになれば幸いです。

(注意その1:この記事ではEVO2017でスマブラ4が種目として選ばれることを仮定していますが、100%そうなるとは限りません。むしろスマDXが選ばれることがほぼ100%である以上、2017年以降スマ4が選ばれなくなる可能性はそれなりにあります。そして、スマ4がEVOに選ばれなかったらこの記事はほとんど無意味になりますo^)

(注意その2 :海外大会経験があると言っても(大きなトーナメントは)高々4回です。もっと色々な大会について知りたかったら毎月のように海外大会に参加しているあばだんごさんに直接聞きましょう(無責任))

雰囲気

EVOは世界最大の格闘ゲームと祭典というだけあって、かなり独特な雰囲気が味わえます。あっちこっちからUSAコールが聞こえてきたり、廊下で格ゲー界の有名人と普通にすれ違ったり、春麗キャミィがその辺をウロウロしてたりと、その場にいるだけでお祭り感覚が味わえます。 一方でスマブラの大会は、規模が日本とケタ違いではあるものの、雰囲気としては依然として「スマブラの大会」という感じです(伝えずらい)。コスプレイヤーやグッズ販売もありますが、参加人数はEVOの数分の一になるので、お祭り感はEVOの方が高いです。

観光

この点では、例年ラスベガスで開催されるEVOに圧倒的に分があります。ラスベガスにはカジノあり、ショー有り、とにかく街全体が活気にあふれていて「さすがラスベガス!」って感じです。EVOが終わった後に観光するための時間を確保するために早く来たり遅く帰ったりする人も多いようです。僕自身は、EVO2015のときに3日目のチケットを買えなかったこともあって、ラスベガスから比較的近い(と言っても車で片道5時間)グランドキャニオンに一泊二日で行ってきました。今チラッと調べてみたらヘリコプターや小型飛行機でラスベガスからグランドキャニオンに行くツアーもあるみたいですね。
ただ、もちろんスマブラ大会が開催される場所によってはそこそこ観光することも可能です。たとえばGenesis 3はシリコンバレーの近くで開催されたので、僕はgoogle本社はapple本社の周りをうろうろしたり、海辺を散歩したりしながら楽しむことができました。一方でParagonでは周りにほんっとうに何も無くて、せいぜい近くにあった吉野家で日本を懐かしむことしかできませんでした。

試合の本数

EVOでは競技数、参加人数が多い分、1つのゲームにかけられる時間が少なくなるため、勝者側決勝、敗者側決勝、最終決戦(GF)のみ3先、他の試合はすべて2先となっています。来年以降も大きな変更は無いことが予想されます。
一方で、ParagonはTop8から3本先取、Genesis 3ではなんとBest32以降から3本先取でした。この点ではスマブラ大会に分があります。

(ちなみに、同じく複数競技が同時に開催されたCEO2016では、スマDXとスマ4はBest 16以降から3先でした。同じ複数今日開催なのにここまで差がついた理由として考えられるのは、1.CEOは参加人数がEVOの半分以下、2.CEOではスト5とスマ4以外の競技では決勝以外でも同時進行させていた(スケジュール)のに対してEVOでは3日目は丸一日同時進行無しだった、3.トーナメントシステムや配信を外注していて効率化がなされている(EVOは多分全部自前で、システムは若干古いっぽい)、くらいでしょうか。EVOのポリシー的に決勝をあまり同時進行させたくなさそうなので、おそらくEVOで3先が少ない問題は解決されないと個人的には考えています。)

サブイベント

EVO2015では、正式なスマ4の種目はシングルスのみ、ダブルスは(おそらく非公式?)開かれましたが、時間が足りず最後まで終えることができませんでした。EVO2016ではそもそも最初からシングルスのみで、来年以降も少なくとも正式種目としてはシングルスのみと考えていいでしょう。
一方で、一般的な大きなスマブラ大会ではシングルスとダブルスは両方共あるのが普通です(Paragonではダブルスが中止になりエントリー代が返金される"失態"がありましたが…)。また、Genesis3ではクルーバトルと言って、国ごと(または州ごと)による団体戦が開かれました。どうやらGenesis 4でも開かれるようです。
このように、一般的にEVOよりもスマブラ大会のほうがサブイベントが充実している傾向にあります。また、スマブラ大会ではスマDX、スマ4だけではなく64、X、Project Mのトーナメントも開催されることがあります。スマ4勢にはあまり知られていませんが、Genesis3では日本人が64部門で優勝しています。

結論のようなもの

結論を言うと「純粋にスマブラのみを楽しみたいならスマブラの大会、スマブラ以外も楽しみたいならEVO」という感じでしょうか。簡単に言えばどっちもめっちゃ楽しいの一言に尽きます。ただし、EVOのほうは食事面などスマブラ以外の点でも満喫できる反面、スマ4が2日目に決勝が終わってしまったので、スマブラを楽しむという観点では少しだけ物足りなさも残りました。逆にスマブラ大会では、最初っから最後までスマブラ一色で、かなりストイックな感じです。
あと、ここまで色々言っといて何なんですが、「開催される時の日本勢の雰囲気」も重要だと思っています。たとえば今回のEVO2016とGenesis3のときは、スマ4勢がそれぞれ20人以上参加することが事前にわかっていたので、「海外勢に倒しに行くぞ!」という空気がありました。仮に大きな大会でも、日本勢が数人しかいないと少し心細いかもしれませんね。初めての方は特に、日本勢がたくさん行く海外大会をオススメします。参加するなら、2016年10月7~9日のThe Big House 6と、2017年1月20~22日に開かれるGenesis 4あたりが、日本勢が多く参加しそうな大会って感じでしょうかね。僕も実は迷い中…

っというわけで、なんとなくふわっとした結論になってしまいました。あくまで僕個人の意見なので参考程度に。

EVO2016スマ4部門への数々の不満と、それに対する運営側の回答

2016年のEVOスマ4部門はかめむしさん2位、あばだんごらないさんが5位という日本勢にとってはかなり良い結果で終わりました。しかし、海外の上位プレイヤー達からは、大会の運営に対して多くの不満が寄せられ、Twitter上では「改善がない限り来年のEVOに行かない」と表明するプレイヤーが多数見られる事態となっています。

それらの不満に対する回答が、EVOのディレクターの一人であるTonyから海外の掲示板redditに投稿されました。この記事は、それらの不満と回答を翻訳、要約した記事となっています。翻訳者でも英語のネイティブスピーカーでもなんでもないので、間違いとかあったらごめんなさい。原文は下記のURLから(はてなブログにはredditのリンクが貼れないらしいので頭のh抜きで)。

ttps://www.reddit.com/r/smashbros/comments/4ttju8/evo_2016_smash_4_retrospective/

不満

スマ4の会場が狭かった

回答

  • 去年よりも2倍の広さの会場を借りたが、参加者が去年の4倍となり、運営側の予想を大幅に超えてしまったことが原因。
  • 来年は今年以上の会場を借りるか、2015年のように複数の会場に借りることでこの問題を解決したい。

不満

スマ4の試合をスクリーンに映さなかったせいで多くの人だかりができ、ただでさえ狭い会場がより狭く感じた

回答

  • これも、人数が予想以上だったせいで起きた問題。来年は各ゲーム必ず1つ以上の大きなスクリーンでの配信をしたい。
  • 今年のEVOでは3日目に初のアリーナでの決勝、さらに初のテレビ中継ということもあり、3日目にリソースを注ぎすぎ、1日目2日目がおろそかになってしまった。来年は、スタッフ、予算ともに増やす予定。

不満

1日目の予選Round2で、進行が遅れているにもかかわらず多くの台をフリー台として開放し、0時過ぎまで予選が続いた(そして翌日の予選開始は午前8時)

回答

  • 本来は、トーナメントで使用する台はフリー台として開放する予定は無かったが、手違いで開放されてしまった(訳注:ここらへんの訳自信ない)
  • 紙を使った進行のせいで、集計に時間がかかってしまった。また、Round2はRound1の直後に行うスケジュールだったため、Round1での遅れがRound2への遅れに直結してしまった。
  • 今となっては、予選Round2は2日目の朝に開くべきだった。
  • 来年は、紙を使った進行をやめ、すべてオンライン上で管理された進行システムに変更したい

不満

スケジュールに余裕がなく過密日程だった

回答

  • モータルコンバット(別の格ゲー)とスマ4のプレイヤーは、1日目の夜遅くまで予選が有り、そして2日目の8時に次のプレイをこなさなければならなかった。予定では夜10時に予選が終わり、翌日朝8時に次の予選が開始されるため10時間の休憩を取れるようになっていたが、そうはならなかった。
  • このスケジュールはミスだった。進行が遅れたとしても、少なくとも12時間の休憩を取れるようなスケジュールにすべきだった。

不満

トーナメントのシードシステムが良くないものだった

回答

  • 当初は、シード権はトップ32人にのみ与えられ、それを基に作った。
  • トーナメントの作るソフトウェアにバグがあり、二次予選で良くない組み合わせを引き起こした。このバグは修正され、トーナメントは作りなおされた。
  • また、トーナメントの作った後もプレイヤーの位置を交換することでトーナメントを改良していった。当初はシードの32人のみを交換する予定だったが、その制限を取り払い97人の選手の位置を交換した。(Allyをシードに入れ忘れていたが、この段階でシードに入れた)
  • 最終的には良いトーナメントが出来上がったが、トーナメントが中々確定せず対戦相手が直前まで変わってしまうという問題を引き起こした。
  • この交換システムを使ったトーナメントの改良は非常に大変で時間がかかるものだったので、来年はトーナメント作成システムを改良したい。

不満

オンライン上でのトーナメントの進行状況の更新に非常に長い時間がかかった

回答

  • EVOでは、トーナメントの進行状況を管理するのに紙を使用している。なぜなら、インターネットを介したソフトウェアでの管理に比べ、紙での管理はトラブルに強く、ほぼ確実に進行することが可能だから。
  • しかし、EVOは年々参加者が増え、とうとう紙での非効率な管理が限界を迎えてきています。
  • 新たなシステムを作り、進行を効率化することが来年のEVOにおける最重要課題の1つです。

不満

2先は物足りない(3先は勝者側決勝、敗者側決勝、GFのみ)

回答

  • EVOではスマ4以外にも8つのゲームがあり、どのゲームも割り当てられた時間の中で終えなければならず、こればかりは仕方がない。
  • 例えば、3先にするために2スト6分のルールを変更する、決勝ラウンドをTop8ではなくTop6からにする、等の案があるが、いずれにしてもどこかで妥協が必要。

(訳注:僕の知る限りスト5以外はスマ4と同じく決勝以外2先だったはずなので、この問題はスマ4だけの問題ではないはず?。間違ってたらすみません…)

おわりに

正直に言うと、ディレクターであるTom、Joey、そして私(Tony Cannon)はスマブラのプレイヤーではないため、どのように進行すべきかを我々だけで考えるのが困難です。そのため、多くの意見をソーシャルメディア(Reddit, Twitter)を通してやりとり来ましたが、非効率なものでした。より良いイベントにできるよう、もっと効率よくコミュニケーションを取る方法を探していきたいです。

----- 翻訳終わり -----

僕の感想

僕が個人的に思う疑問点である「なぜ参加者が全競技で2番目に多いのに、決勝が2日目に開催されるのか」という疑問に答えて無かったのでそこがすごく不満… この疑問に対する運営サイドからの回答がもしあったら誰か教えてくださいな。
他にも思うところはありますが、この記事は翻訳(と要約)メインということでこのへんで。来年のEVOでは色々と改善されるといいですね。

ちょっと追記:スマ4とスマDXの日程についてですが、僕個人の考えとしては、スマ4の方が参加者が多いとはいえスマDXが3日目の種目に選ばれるのは妥当だと思っています。アメリカでのスマDXの盛り上がりを見ればDXが3日目の種目に選ばれるのは至って自然な流れで、むしろ選ばれなかったらおいおい何やってんだと突っ込みたくなるくらいです。 僕が思っているのは、「3日目にスマブラが2つあるのはダメなの?」という点です。僕個人がスマ4プレイヤーなので個人的にそうなって欲しいというのが一番大きな理由ですが、純粋に売り上げという観点でも疑問があります。参加者が多いということは3日目の種目にすればそれだけ3日目のチケットの売り上げも伸びて、EVO側にとって得じゃないの?という疑問です。ディレクターたちがスマブラプレイヤーでない以上、"感情的には"スマブラを2つ選ぶのはちょっと気が引けるというのは分かるんですが、向こうも興行としてやっている以上、お金の点は無視できないと思っています。にも関わらずスマ4を3日目の種目として選ばないのは、1.スマ4を3日目にしても売り上げはそこまで伸びないという試算がある、2.売り上げは伸びるか、それでもしない(できない)理由がある、のどちらかだと思っています。どちらにしても運営側の声が欲しいなというのが僕の気持ちです。

EVO 2016に向けてのただの日記

たまには普通の日記でも。特にこれといった伝えたい事もないただの日記どす。

EVO 2016に参加してきます。

2016年7月15日から3日間、アメリカ・ラスベガスで開催される(多分)世界一大きい格闘ゲーム大会であるEVO 2016に参加してきます。今回は去年のEVOに引き続いて2回目の参加となるので、緊張感は去年よりも少なめ、ただ去年よりも日本勢が多く参加するということもありワクワク感は去年よりも高いです。

去年のEVOレポも書いてあるのでよかったらどうぞ。

harukisb.hatenablog.com

EVOにむけての抱負とか

去年のEVOでは、格闘Miiというやばいキャラを使ってBest64(多分)でした。他の大規模大会で言うと、2015年9月のParagon Los Angeles 2015(参加者500人)でシークを使ってBest48、2016年1月のGenesis3(参加者1000人)でシークを使ってBest96という結果を残しています。なので、今回もなんとか2桁順位を維持したいところですが、中々厳しそう… 今回はロボ固定で行く予定なので、どうにかロボ知らない人ばっかりと当たってくれれば…

それから、去年のEVOでは参加表明が遅かったため3日目のチケットを取ることができませんでしたが、今年は3日間ガッツリ参加するのでスマDXやスト5観戦も思う存分楽しみたいところ。

ラスベガスと言えばカジノですが、個人的にあんまりギャンブルが好きじゃない(かつ得意じゃない)ので今年もあまりやらなさそう。去年は確かルーレットで数ドル儲けてすぐやめちゃったんだっけな。あとショーも見たかったけど時間が無くて見れず。ブルーマンショーが見たかった!

EVO後のこと

EVOが終わったら、仕事の都合で3週間ほどアメリカのテキサスに滞在します。実は去年の夏にも同じ場所に3ヶ月ほど滞在したことがあり、地元の大会にもほぼ毎週顔を出していました。しかも、なぜかその街のランキングで2位になれたので、そのへんではちょっとした有名人だったりします。

おそらく2,3回くらい出られると思うので、存分に暴れたいところ。去年よりも英語力が上がっているはずなので今度はもう少し交流もしたい。

トーナメントの作り方のこと(めっちゃ長いです)

気になるEVOのトーナメント表ですが、執筆時点では(おそらく)仮のものとなっていて、組み合わせがちょこちょこと変わるという状況です。全種目の予選プールはこちら、プレイヤー検索はここでできるようです。

個人的に気になっていたのが、どのようにトーナメント表が作られているのかということ。っというのも2000人を超える参加者の中から、当然ながら強豪プレイヤーは違うプールに入れるべきです。ただ、考えればよいのはそれだけではなく、例えば同じ地方から来ているプレイヤー同士も違うプールに入れるべきであったりだとか、また他の競技と同時に出ている場合には競技時間をずらして予選プールを組まなければならなかったりします。

そもそも、「強豪プレイヤーってどうやって決めるの?」という問題もあります。世界大会上位入賞者は文句無しで強豪プレイヤーですが、地方の大会で優勝している人と、メジャーな大会の上位入賞者のどちらが強いかは誰にも決められません。例えば、ウメブラBest16のプレイヤーとカリフォルニアの大会でBest8のプレイヤーのどちらが強いかなんて誰にも分かりません。(個人的にはウメブラBest16の方が強いと思ってますが)。

そんなこんなで確定要素、不確定要素が入り混じった状況でどうやってある程度納得感のあるトーナメントを作ることができるのかということに興味があったので、今回のトーナメントがどのように作られるかは気になっていました。

ただこのトーナメント表、一時は同じ予選プールに世界大会TOP8クラスのプレイヤーが二人入っていたりと、結構テキトーな感じです。完全にランダムというわけではなく、一応強いプレイヤーを同じプールに入れないようにしている感は伝わってくるのですが、ちょこちょこと明らかにヤバイプールがあったりしてなんとも謎な感じです。

もういっそのこと完全ランダムトーナメントにしたらいいんじゃねとも思いましたが、1回戦でいきなり上位勢と当たってしまうかもしれない大会に10万以上掛けて日本から行こうと思う人はあんまりいなさそうなので、やっぱりよくなさそう。

一応日本国内の大会では、ウメブラ(関東)とスマバト(関西)が2大オフ大会と見なされていて、この2つの大会結果を元にシードを考えることが多いようです。スマバトは分かりませんが、ウメブラではシードポイントが公開されていて、これを基に組み合わせが決定されています。

piosuma.blog.jp

もちろんこの方法も完璧ではなく、オフ大会に出る機会が少ない超強豪プレイヤー(たとえばキリハラさんやロンさん)などが非シードプレイヤーとして扱われて、いわゆるデスブロック(強豪がいっぱいいるブロック)が生まれたりする可能性があります。ただ、じゃあ「この人は大会で結果は残してないけど強いからシードにしよう」なんてことをしてしまうと公平性が失われますね。

(余談ですが、明らかの参加者全体の利益になりそうなものであれば、公平性を少し犠牲にして特定のプレイヤーを特別扱いするのはアリだと思っています。たとえば、エントリーするのを忘れた前回優勝者をトーナメントや海外からのプレイヤーを後から入れてしまうことなどです。具体的には去年くらいのスマバトでらないさんが予選だけ出られないという状況で、予選が免除されたことが有ります。参加者の中にらないさんのプレイを楽しみにしている人がたくさんいるでしょうから、こういうのはむしろどんどんやってほしい)

(追記:レッドブルに似たような記事があったのでよかったら合わせてどうぞ トッププレイヤーに特権を)

大会等に出ていない人はまぁ仕方がないとしても、すべてのスマブラーと大会の情報が入ったすごいデータベースがあればもっと納得感のあるトーナメントが自動で作れそうだなぁ思う今日このごろ。今のところすごいデータベースに近いものを持ってるのがsmash.ggとsmashboardsになるのかな。smash recordもchallongeの結果を取ってくるだけだと限界があるからなんとかしたいところ。

(ちなみにEVOで僕が居るブロックは今のところ超強豪プレイヤーが居ないっぽいので個人的には一切文句なし!)

ただの日記終わり。存分に楽しんできますo^